丸子橋から多摩川の上流に向かって、小径車でゆっくり30分ほど走ったところにある木蔭で小休止することが多かった。何となく土手の草むらをなつかしく感じたのだろう。写真はその場所に停めた小径車、僕の手を離れて久しい。
雑題: 現地ではないけれど
「減反の田の広広と寒々と」 高瀬博子
減反より、被曝と言い換えるべきか—。
「空気ほど旨きものなし豊の秋」 成田千空
空気のようといえば気にとめないもののこと。
空気への無邪気さも原発事故で失ったもののひとつ。
雑題: 秋の夕暮れ
“妄念もて出来上がりゆく高齢の脳ありて人間の終りたのしも”
馬場あき子
雑題: 狂言「箕被(みかづき)」
午後から、半年振りに、狂言鑑賞を予定。ところが、60歳以上の1%がパーキンソン病の患者と言うではないか。因って、急遽「同病公開講座」を午前中に受講。”薬とリハビリ”で日常生活には支障が出ない。”適切な時に適切な治療を”とのことで、先ずは一安心。要は、早めの検診を心がけること。
狂言「箕被(みかづき)」
連歌に夢中になり、家庭を顧みない夫が、妻に「連歌を取るか、自分をとるか」と言われた。やむなく連歌を取った夫は、家を出て行く妻の後ろ姿に、思わず発句を言いかけると、妻は見事な脇の発句を付けた。近すぎて、気付か
ない意外な一面。狂言では、連歌は真に人と人の心を結ぶものとして描かれる。健やかな生活には、”近助”関係の構築が肝要なのだろう。
雑題: 臼づくや
臼づくや老木の柿を五六升
蕪村
雑題: 天高く
天高く、どこまでも!