零れ話: なるこ[鳴子]

作物を荒らす鳥などを、田畑から追い払うための仕掛け。板に細い竹管を掛け連ね、多くは、子どもや老人が、遠くから 、縄を引いて鳴らしていた記憶がある。 古くは、引板(ひた)といって、詩にも詠まれていた。 なかには、簡略して、ブリキ缶を下げていたこともあったようだ。

零れ話: 名月[めいげつ]

今夕は、中秋の名月、満月には二日ほど早いという…。秋草や虫の音、夜露や涼風など、風物のたたずまいが、いっそう月を明澄にするといえる。 名月の夜、タヌキが寺の庭に集まって 、 、腹鼓を打って踊り興じたが、打ちすぎて死ぬタヌキがあった。そのタヌキの塚を築いて葬り、その供養を、中秋の名月の夜に行うようになったと言われている 。(証誠寺タヌキ供養)

今日の歳時記: コスモス[秋桜]

コスモスや 曇忘れたる 空の紺 松根 東洋城 コスモスの名は、"美麗"を意味するギリシア語に由来する。もとメキシコ産で 、日本へは明治中期の渡来である。 渡来の花で、この花くらい、日本人に親しまれている草花もない。 キク科の一年草。"おおはるしゃぎく"の呼び名もある。  

零れ話: 西洋リンゴ[現流通種]

リンゴのルーツは、中央アジアのコーカサス地方や中国天山山脈の新疆あたりと言われている。 そこから東に渡り、野生種のまま日本に伝わったものが"和リンゴ"であり、西に渡って、ヨーロッパで改良され、さらに降水量が多いなど比較的気象条件に共通点のあるアメリカを経由し、最終的に日本に"西洋リンゴ"として輸入・栽培された。 "紅魁"は現在ほとんど栽培されていないが、"国光"は「ふじ」として改良育種され、世界的な大品種に育っている。

今日の歳時記: オモイグサ[思草]

曇日や 花開かずに 思い草 芙美子 ナンバンギセルの別名。 すすき、さとうきびになどに寄生する 12~ 3㎝ほどの一年草で、褐色の茎を直立し、緑葉をもたない。初秋に頃、茎の頂きに淡紫色の美麗な花をつける。 側方に向かって開くこの花の姿が、何か物思いにふけっているみたいで、この名がつき、古く万葉集にも詠まれている。 ナンバンギセルの名は、花の形が煙管(きせる)に似ているところからきている。  

今日の歳時記: ケイトウ[鶏頭]

鶏頭に 秋の日の色 きまりけり 万太郎 古名"カラアイ"。もとは熱帯地方産で 、 古く日本に伝わった草花の一つである 。 観賞用として栽培されている。 九月上旬頃、赤・黄・白などの鶏冠状の花をつけるところからこの名がある。 花言葉は「凋(しぼ)まぬ恋、色あせぬ恋 」で、美麗な花が、霜の降りるころまで咲き続ける。  

今日の歳時記: 見上げてご覧”夜の空”を…

「玉兎(ぎょくと)」は月の異称である。 身近に浮かぶ月を、日本人は古くから愛でてきた。 玉のような天体には兎がいて 、餅をついている。 満月に白兎を描き、 物語を紡いできた。 天空の流れ星もロマンが尽きない。 流れている間に、3回願い事を唱えられたら、願いはかなうとの言い伝えがある。 樽酒の しぶき浴びたる 良夜かな 新島 里子 良夜といえば、月の明るい秋の夜。 樽酒の蓋を威勢よくわるようなお祝いがあったのだろう。 さては、願い事がかなった…のかな。 当方も、あやかりたいものだ。