里犬という存在

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里犬(さといぬ)のなぐさみなきや梅の花

「七番日記」文化10年(「ふりがな小林一茶発句集」春9の句だ。これだけではよくわからないが、日記上段にある11月27日の前書き(下に引用)を読むと理解できるように思う。里犬という地域で飼っていた犬が焼け落ちた家を見ている光景が浮かんでくる。なお、古語のなぐさみ(慰み)は楽しみ遊びの意味だという。

十一月廿七日 晴 古間ニ入 在赤沼村清左ヱ門ト云者其息利左ヱ門下女イツニ欲令奸陰其女不順其心依之令耻法外也女為散今夜焼其家共ニ焼亡及三家其翌廿八日女自殺ト云也

「日葡辞典」(イエズス会編1603年)に<サトイヌ>という語があり「村里が養っている飼い犬」としているようだ。当時、町村などの地域が共同飼育していた犬がいたらしい。里山と類似の共有制だろうか。

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