一茶発句集春: 蛙

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俳句における蛙の読み方はほとんどかはづのようだ。僕がかへると読むもの16句を太字で示した(内5句は夕蛙)。根拠は連音の滑らかさである。ひらがな表記の句が別に二つあり計18句となる。→ 一茶: カへル読み試案

角川書店の「合本俳句歳時記」2019によると、夕蛙も初蛙もカハヅ読みとのご批判をいただいた。僕の感官は門外漢の独断に過ぎないということか、自分の音感を信じたいのだが。

하이쿠에서 ‘개구리’란 한자(蛙)를 읽는 방식은 대부분 ‘kawazu’인 것 같다. 내가 ‘gaeru’라고 읽는 16구를 굵은 글씨로 표시했다(그중 5구는 ‘夕蛙’임). 근거는 연음(連音)의 부드러움이다. 히라가나로 표기된 구가 따로 두 개 있어 총 18구가 된다. → 잇싸: ‘kaeru’ 읽기 시안

角川書店「合本俳句歳時記」에 따르면 夕蛙도 初蛙도 ‘kawazu’로 읽는다는 비판을 받았다. 내 감각은 그저 문외한의 독단에 불과하다는 말인가. 내 음감을 믿고 싶은데.

  • 蛙
  • 2626 青梅あをうめに手てをかけ(掛)て寝ねる蛙かはづ哉 寛政三紀行 寛3
  • 2627 岩いはが根ねに蛙かはづの眠ねむる真昼まひる哉 寛政句帖 寛5
  •  道連に豊前の僧の二人あれば未明に出立して途中吟
  • 2628 蛙かはづ鳴なき鶏とりなき(鳴)東ひがししら(白)みけり 西国紀行 寛7
  • 2629 よひ(宵)闇やみの一本いつぽん榎えのきなく(鳴)かはづ(蛙) 享和句帖 享2
  • 2630 畔あぜひと(人)へ西にしの蛙かはづのきこ(聞)えけり 水の音 享3
  •  著
  • 2631 かりそめの娶入よめいり月づきよ(夜)や啼蛙なくかはづ 享和句帖 享3
  •  天風姤こう
  • 2632 つるべ(釣甁)にも一夜ひとよ過すぎけりなく(鳴)蛙かはづ 享和句帖 享3
  • 2633 鳴なきながら蛙かはづとぶ(飛)也艸くさの雨あめ 享和句帖 享3 (異)『文化句帖』(化1) 上五「気軽げに」
  • 2634 油火あぶらびのうつく(美)しき夜よやなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化1
  • 2635 蛙かはづなく(鳴)や始はじめて寝ねたる人ひとの家いへ 文化句帖 化1
  • 2636 鍋なべずミ(墨)を目口めくちに入いれてなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化1
  • 2637 初蛙はつがへる 梢こずゑの雫しづく又またおち(落)よ 文化句帖 化1
  • 2638 あさぢふ(浅茅生)や目出度めでたき雨あめになく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化2 (異)『文化句帖』化4 中七「臼の中より」
  • 2639 芦あしの鶴つる又またおり(下)よかし夕蛙ゆふがへる 文化句帖 化2
  • 2640 入相いりあひハ蛙かはづの目めにも泪なみだ哉 文化句帖 化2
  • 2641 片かたヒザ(膝)は月夜つきよ也けり夕蛙ゆふがへる 文化句帖 化2
  • 2642 蛙かはづとぶ(飛)程ほどハふる(降)也艸くさの雨あめ 文化句帖 化2
  • 2643 艸蔭くさかげにぶつくさぬかす蛙かはづ哉 文化句帖 化2
  • 2644 艸くさかげ(陰)や何なにをぶつくさゆふ(云)蛙かはづ 文化句帖 化2
  • 2645 なく(鳴)蛙かはづ此夜このよ葎むぐらも伸のびぬべし 文化句帖 化2
  • 2646 菜なの花はなにかこ(託)ち顔かほなる蛙かはづかな 文化句帖 化2等
  • 2647 葉はがく(隠)れに鳴なかぬつもりの蛙かはづ哉 文化句帖 化2
  • 2648 膝ひざぶし(節)へ鳴なきつきさうな蛙かはづ哉 文化句帖 化2
  • 2649 古艸ふるくさのさら〳〵雨あめやなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化2 (異) 遺稿 中七「はら〳〵雨や」
  • 2650 痩藪やせやぶも己おのが夜よる也なく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化2
  • 2651 蛙かはづなく(鳴)やとり(取)しま(締)りなき艸くさの雨あめ 文化句帖 化3
  • 2652 あさぢふ(浅茅生)や臼うすの中なかよりなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化4
  • 2653 影かげぼふし我われにとなり(隣)し蛙かはづ哉 文化句帖 化4
  • 2654 なく(鳴)蛙かはづ夜よるハあつけ(呆気)なく成なりにけり 文化句帖 化4
  • 2655 能因*のういんが雨あめもはら〳〵蛙かはづ哉 文化句帖 化4 *平安中期の僧・歌人、三十六歌仙の一人
  • 2656 葉隠はがくれに年寄としより聲ごゑの蛙かはづ哉 文化句帖 化4
  • 2657 葉隠はがくれの椿つばき見みつめてなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化4
  • 2658 晝比ひるごろはくつともい(云)はぬ蛙かはづ哉 文化句帖 化4
  • 2659 むさい家やの夜よを見みにござれなく(鳴)蛙かはづ 文化句帖 化4
  • 2660 夕蛙ゆふがへる葎むぐらの雨あめに老おいをなく(鳴) 文化句帖 化4
  • 2661 我門わがかどのしハが(嗄)れ蛙かはづ鳴なきにけり 文化句帖 化4
  • 2662 梅うめの木きを鳴古なきふるしたる蛙かはづ哉 化五六句記 化5
  • 2663 浦人うらびとのお飯めしの上うへもかはづ(蛙)哉 文化句帖 化5
  • 2664 ちる(散)花はなを口明くちあけて待まつかはづ(蛙)哉 文化句帖 化5
  • 2665 昼㒵ひるがほにうしろ(後)の見みゆるかへる哉 化五六句記 化5
  • 2666 山やまの鐘かね蛙かはづもとし(年)のより(寄)ぬべし 文化句帖 化5
  • 2667 我われを見みてにが(苦)い㒵かほする蛙かはづ哉 文化句帖 化5
  • 2668 正月しやうぐわつを〳〵とやなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化7
  • 2669 花はなびらに舌打したうちしたる蛙かはづ哉 七番日記 化7 (出)『浅黄空』『発句鈔追加』書簡(異)『自筆本』中七「舌打をする」
  • 2670 藪並やぶなみや仕様事しやうことなしに鳴蛙なくかはづ 七番日記 化7
  • 2671 夕陰ゆふかげや連つれにはぐれてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化7
  • 2672 浅あさぢふ(茅生)*や歩あるきながらになく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化8 *淺茅のはえている荒野 (出)『我春集』(異)『文化三-八年句日記写』『発句集続篇』上五「むら雨や」
  • 2673 象潟きさがたや桜さくらを浴あびてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化8 (出)『我春集』(異)『版本題叢』『文政版』『希杖本』『あをたづら』中七「桜をたべて」『発句題叢』中七「桜もたべて」
  • 2674 我菴わがいほや蛙かはづ初手しょてから*老おいを鳴なく 七番日記 化8 *最初から (出)『我春集』『発句題叢』『嘉永版』『発句鈔追加』(異)『希杖本』上五「我門や」
  • 2675 か(斯)ゝる世よに何なにをほたへて*なく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化9 *ふざける、おどける (出)『株番』『浅黄空』『自筆本』『発句集続篇』
  • 2676 からさき(唐崎)*の松まつ真黒まつくろに蛙かはづかな 七番日記 化9 *琵琶湖西岸
  • 2677 艸陰くさかげに蛙かはづの妻つまもこもり(籠)けり 七番日記 化9
  • 2678 さく(咲)花はなのうち(内)に仕しま(舞)へよ鳴蛙なくかはづ 七番日記 化9 (異)『株番』上五「花の咲く」
  • 2679 小便せうべんの滝たきを見みせうぞ鳴蛙なくかはづ 七番日記 化9 (類) 同日記(化12) 下五「来よ蛍」
  • 2680 づう(図)〴〵し畳たたみの上うへの蛙かはづ哉 七番日記 化9
  • 2681 掌てのひらに居すわりさうなり蛙かはづ哉 七番日記 化9
  • 2682 どち向むくも万よろず吉きちとやなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化9 (出)『株番』『発句鈔追加』
  • 2683 迯足にげあしや尿しとたれ(垂)ながら鳴蛙なくかはづ 七番日記 化9
  • 2684 橋はしわた(渡)る盲めくらの迹あとの蛙かはづ哉 七番日記 化9
  • 2685 花はな[の]根ねへ推参すいさん*したる蛙かはづ哉 七番日記 化9 *さし出る
  • 2686 蕗ふきの葉はに片足かたあしかけ(掛)て鳴蛙なくかはづ 七番日記 化9
  • 2687 ふんどし(褌)*のやうなもの引ひく蛙かはづ哉 七番日記 化9 *水中にある長い紐状の卵
  • 2688 山吹やまぶきの御味方おみかた申まうす蛙かはづかな 七番日記 化9
  • 2689 夕空ゆふぞらをにらみ(睨)つけ(付)たる蛙かはづ哉 七番日記 化9
  • 2690 夕ゆふ不二ふじに尻けつを並ならべてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化9
  • 2691 浅艸あさくさの不二ふじ*を踏ふまへてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化10 *浅草不二権現の模造の富士山 (出)『志多良』『句稿消息』『希杖本』
  • 2692 狗ゑのころに爰ここ迠まで来こいと蛙かはづ哉 七番日記 化10 (異)『志多良』『希杖本』中七「爰迄ござれと」
  • 2693 をぢ(叔父)甥をひよいとこ(従兄弟)はとこ(再従兄弟)やなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化10
  • 2694 川かはがり(狩)や大おほ続松ついまつ*をなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化10 *つぎまつの音便、夜松明の火に集まる魚を捕る
  • 2695 艸くさの葉はにかくれんぼする蛙かはづ哉 七番日記 化10 (出) 『七番日記』化12 上五下五「草の葉…蛙かな」『浅黄空』『自筆本』『希杖本』
  • 2696 柴舟しばふねに鳴なき〳〵下くだる蛙かはづかな 七番日記 化10
  • 2697 ちる(散)花はなに腮あごを並ならべる蛙かはづ哉 七番日記 化10
  • 2698 な(菜)の花はなに隠居いんきよしてなく蛙かはづ哉 七番日記 化10 (異)『句稿消息』上五「なの花へ」
  • 2699 のさ〳〵と恋こひをするが(駿河)の蛙かはづ哉 七番日記 化10
  • 2700 疱瘡はうさうのさんだらぼし(桟俵法師)*へ蛙かはづ哉 七番日記 化10 *疱瘡神を追い払う呪い (異)『七番日記』化15 上五中七「いも神のさんだらぼしに」
  • 2701 むき〳〵に蛙かはづのいとこ(従兄弟)はとこ(再従兄弟)哉 七番日記 化10 (出)『文政版』(異)『浅黄空』『自筆本』上五「車座に」
  • 2702 むだ(無駄)口ぐちは一ひとつも明あけぬ蛙かはづ哉 七番日記 化10 (出)『発句集続篇』
  • 2703 木母寺もくぼじの花はなを敷寝しきねの蛙かはづ哉 七番日記 化10 (出)『志多良』『句稿消息』『浅黄空』『自筆本』『希杖本』遺稿
  • 2704 いうぜん(悠然)として山やまを見みる蛙かはづ哉 七番日記 化10 (出)『おらが春』『句稿消息』『浅黄空』『自筆本』『希杖本』『文政版』『発句鈔追加』遺稿
  • 2705 世よ[の]中なかは是程これほどよい(良)を啼蛙なくかはづ 七番日記 化10
  • 2706 我わが杖つゑとしる(知)やじろ〴〵なく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化10
  • 2707 うす(薄)縁べり[に]ばり(尿)して迯にげる蛙かはづ哉 七番日記 化11 (出)『句稿消息』(異)『浅黄空』『自筆本』上五「花蓙に」
  • 2708 艸陰くさかげにつんとしてゐる蛙かはづかな 七番日記 化11 (出)『句稿消息』『浅黄空』『自筆本』
  • 2709 ちる(散)花はなにのさばり廻まはる蛙かはづ哉 七番日記 化11 (出)『希杖本』
  • 2710 菜畠なばたけに妻つまやこもり(籠)て鳴蛙なくかはづ 七番日記 化11 (出)『発句鈔追加』
  • 2711 一ひとつ星ぼし見みつけたやうになく(鳴)蛙かはづ 句稿消息 化11 (類)『七番日記』(化11)下五「きじの鳴」
  • 2712 我一人われひとり醒さめたり㒵かほの蛙かはづ哉 七番日記 化11 (出)『発句鈔追加』
  • 2713 御地蔵おぢざうの手てに据すゑ給たまふ蛙かはづかな 七番日記 化12
  • 2714 亀かめどの(殿)に負おぶさつて鳴蛙なくかはづ哉 七番日記 化12 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2715 炬たいまつをはやし(囃)立たててや鳴蛙なくかはづ 七番日記 化12 (異)『浅黄空』上五「山焼を」
  • 2716 ちる(散)梅うめをざぶりと浴あびてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化12
  • 2717 天下てんか泰平たいへいと居並ゐならぶ蛙かはづかな 七番日記 化12
  • 2718 人ひとを吐はくやうに居すわつて鳴なく蛙かはづ 七番日記 化12 (出)『浅黄空』(異)『自筆本』中七下五「所存か口を明く蛙」
  • 2719 目出度めでたさの烟けぶり聳そびえてなく蛙かはづ 七番日記 化12 (出)『浅黄空』『自筆本』『文政版』
  • 2720 山吹やまぶき[に]引ひつくる(絡)まりてなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化12
  • 2721 亀かめどの(殿)に上座かみざゆづ(譲)りて鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13
  • 2722 来きかゝ(掛)りて一分別ひとふんべつの蛙かはづかな 七番日記 化13
  • 2723 車座くるまざに居直ゐなほりて鳴なく蛙かはづ哉 七番日記 化13 (異)『発句集続篇』中七「居直つて鳴」
  • 2724 小仏こぼとけの御首おかしらからも蛙かはづかな 七番日記 化13
  • 2725 ことし(今年)や世よがよ(良)いぞ小蛙こがへる大蛙おほがへる 七番日記 化13 (出)『句稿消息』
  • 2726 西行さいぎやうのやうに居すわつて鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13
  • 2727 笹ささの家や*の小言こごとの真似まねを鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13 *笹で屋根を葺いた家、草庵 (出)『浅黄空』(異)『自筆本』下五「夕蛙」
  • 2728 叱しかつてもシヤア〳〵として蛙かはづ哉 七番日記 化13 (出)『八番日記』(政2)『自筆本』(異)『浅黄空』下五「居蛙」
  • 2729 上人しやうにんの口真似くちまねしてやなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化13
  • 2730 小便せうべんを致いたしながらもなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化13 (異)『浅黄空』『自筆本』中七「いたしながらや」『希杖本』中七下五「しながらもなく蛙かな」
  • 2731 順じゆん〴〵に座ざにつき(着)てなく(鳴)蛙かはづ哉 七番日記 化13
  • 2732 住吉すみよしの神かみ*の御前おまへの蛙かはづ哉 七番日記 化13 *住吉明神、和歌の守護神
  • 2733 同音どうおんに口くちを明あけたる蛙かはづかな 七番日記 化13
  • 2734 長ながの日ひを脇目わきめもふ(振)らでなく(鳴)蛙かはづ 七番日記 化13 (異)『浅黄空』『自筆本』 「長の日に脇目もふらぬ蛙かな」
  • 2734a 永ながの日ひに口くち明あきくら(暮)すかはづかな 発句鈔追加
  • 2735 ナム(南無)〳〵と口くちを明あけたる蛙かはづかな 七番日記 化13
  • 2736 迯にげしなに何なにをぶつくさ夕蛙ゆふがへる 七番日記 化13 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2737 女房にようばうを追おひなくしてや鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2738 能因のういんの雨あめ*をはや(囃)して鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13 *能因法師の雨乞い
  • 2739 のゝ様さま*に尻けつつんむけ(向)て鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13 *日月や神仏をいう幼児語 (出)『希杖本』
  • 2740 花蓙はなござや先さきへ居すわりてゐる蛙かはづ 七番日記 化13
  •  蛙たゝかひ見にまかる四月廿日也けり
  • 2741 痩蛙やせがへるまけるな一茶是これに有あり 七番日記 化13 (出)『浅黄空』前書き「たゝかひを見て」 『希杖本』前書き「むさしの国竹の塚といふに蛙たゝかひありけるに見にまかる四月廿日也けり」 真蹟 前書き「蛙たゝかひを見にまかる四月廿日也けり」「蛙たゝかひ」『句稿消息』『自筆本』
  • 2742 山吹やまぶきや先まづ御先おさきへととぶ(跳)蛙かはづ 七番日記 化13 (異)『自筆本』『文政版』真蹟 上五 「玉川や」『浅黄空』前書き「深川芭蕉庵の跡拝見して」 上五「古池や」
  • 2743 夕ゆふやけにやけ起おこしてや鳴蛙なくかはづ 七番日記 化13 (異)『浅黄空』上五中七「夕やけややけを起して」『自筆本』中七「やけや起して」
  • 2744 我菴わがいほに用ようありさうな蛙かはづ哉 七番日記 化13 「庵」→「菴」 (異)『自筆本』『希杖本』中七下五 「用ありさうに来る蛙」『句稿消息』『浅黄空』「我庵や用ありさうに来る蛙」
  • 2745 我門わがかどへしら(知)なんで這入はいる蛙かはづ哉 七番日記 化13
  • 2746 足下あしもとの月つきを見みよ〳〵鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1年2月 (異)『七番日記』政1年1月1月 上五「足元の」
  • 2747 有明ありあけや火ひを打うつまね(真似)を鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1
  • 2748 菴崎いほざきや亀かめの子こ笊ざる*になく(鳴)蛙かはづ 七番日記 政1 (出)『八番日記』政2 *亀の甲に似た形の笊
  • 2749 江戸えど蛙がへる一寸ちつとも迹あとへ引ひかぬかや 七番日記 政1
  • 2750 大蛙おほがへるから順じゆん〴〵に座ざどり(取)けり 七番日記 政1 (異)『七番日記』政1「座どりけり大蛙から順〴〵に」
  • 2751 江州かうしう*に片手かたてをかけ(掛)て蛙かはづ哉 七番日記 政1 *近江の国
  • 2752 散花ちるはなを奪ばひとり(取)がち*になく(鳴)蛙かはづ 七番日記 政1 *われ勝ちに奪いとる
  • 2753 爪先つまさきは夜よに入いりにけり鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1
  • 2754 名乗なのるかや是これから田子たご*の蛙かはづ迚とて 七番日記 政1三月 *農民
  • 2754a 名なのるかや是これより田子たごの蛙かはづぞと 七番日記 政1十二月
  •  寅ノエド大火* 文化3年3月江戸芝車町に出火した大火事
  • 2755 火ひの粉こ追おふ声こゑのはづ(外)れや鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1
  • 2756 蕗ふきの葉はを引ひつかぶ(被)りつゝ鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2757 降ふる火ひの粉このり(乗)越こえはね(跳)越こえ鳴蛙なくかはづ 七番日記 政1
  • 2758 弁天べんてんの御前おまへに並ならぶ蛙かはづ哉 七番日記 政1 (異)『七番日記』政1 中七下五「前に並んでなく蛙」
  • 2759 三ヶ月みかづきを白眼にらみつめたる蛙かはづ哉 七番日記 政1(類)『八番日記』政3 下五「とんぼ哉」
  • 2760 夕ゆふ不二ふじ[に]手てをかけ(掛)て鳴蛙なくかはづ哉 七番日記 政1 (異)『文政九・十年句帖写』政9『発句鈔追加』『発句集続篇』前書き「諏方湖」 中七「片足かけて」  独座
  • 2761 おれとして白眼にらめくら(競)する蛙かはづかな 梅塵八番 政2 (出)『おらが春』『浅黄空』『自筆本』『文政版』書簡 真蹟 (異)『風間八番』政2 中七「かゞみくらする」
  • 2762 親分おやぶんと見みえて上座かみざに鳴蛙なくかはづ 風間八番 政2 (異)『梅塵八番』政2 下五「啼蛙」 (出)『嘉永版』
  • 2763 蛙鳴かはづなくや狐きつねの嫁よめが出でた〴〵と 風間八番 政2 (異)『梅塵八番』政2 上五「蛙啼や」
  • 2764 小高こだかミに音頭おんどうとりの蛙かはづかな 風間八番 政2
  • 2765 鶺鴒せきれいの尻けつではや(囃)すや鳴蛙なくかはづ 八番日記 政2 (類)『七番日記』政1 下五「せ[つ]き候」
  • 2766 其声そのこゑで一ひとつをど(踊)れよなく(鳴)蛙かはづ 風間八番 政2 (出)『嘉永版』(異)『梅塵八番』上五中七「其声一ツ一ツをどれよ鳴蛙」
  • 2767 塔たふの影かげ莚むしろかす(掠)りてなく(鳴)蛙かはづ 風間八番 政2 (異)『梅塵八番』下五「啼蛙」
  • 2768 初蛙はつがへる来きたりやしかも夫婦連ふうふづれ 風間八番 政2 (異)『梅塵八番』上五「初蝶の」
  • 2769 木母寺もくぼじの鐘かねに孝行かうかうかはづ(蛙)哉 風間八番 政2 (異)『梅塵八番』下五「蛙かな」
  • 2770 産うみさうな腹はらをかゝへ(抱)てなく(鳴)蛙かはづ 風間八番 政3 (異)『梅塵八番』下五「啼蛙」 (出)『嘉永版』
  • 2771 江戸川えどがはにかはづ(蛙)もきく(聞)やさし(差)出口でぐち 風間八番 政3 (異) 『風間八番』政3 中七下五「さし出て鳴蛙哉」 『一茶句帳』政4 下五「さし出に」『浅黄空』『自筆本』「江戸川へさし出口きく蛙かな」
  • 2772 榎迄えのきまで春はるめかせけりなく(鳴)蛙かはづ 発句題叢 政3(出)『発句鈔追加』『希杖本』(異)『嘉永版』中七「春めかせたり」
  • 2773 蛙かはづらや火縄ひなはふる(触)手ての上うへを飛とぶ 風間八番 政3 (出)『風間八番』政4 (異)『梅塵八番』「蛙等や…上をとぶ」
  • 2774 小蛙こがへるもなく(鳴)也口くちを持もった迚とて 風間八番 政3 (異)『梅塵八番』中七下五「啼なり口をもった迚」『一茶句帳』中七下五「なくなり口をもったとて」
  • 2775 元もとの座ざについ(着)て月つき見みる蛙かはづ哉 風間八番 政3 (異)『梅塵八番』上五中七「もとの座ニ付て」 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2776 山吹やまぶきに差出口さしでぐちきく蛙かはづ哉 風間八番 政3 (異)『風間八番』政4 上五「江戸川に」『浅黄空』『自筆本』上五「江戸川へ」
  • 2777 夕暮ゆふぐれに蛙かはづハ何なにを思案しあん橋ばし 風間八番 政3 (異)『梅塵八番』上五「夕暮や」『一茶句帳』「夕ぐれに蛙は何を思案ばし」
  • 2778 赤蛙あかがへる皮かはむかれても飛とびまハる 八番日記 政4 (異)『梅塵八番』下五「飛歩行あるく」
  • 2779 梅うめの花はな笠かさニかぶ(被)つて鳴蛙なくかはづ 風間八番 政4 (異)『梅塵八番』下五「なく蛙」 (出)『自筆本』
  • 2780 つめ(詰)びらき(開)する㒵付かほつきの蛙カハヅ哉 八番日記 政4 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2781 一ひと理屈りくついふ(云)気きで居すわる蛙かはづ哉 風間八番 政4 (異)『梅塵八番』下五「蛙かな」『自筆本』上五「一理屈も」 (出)『浅黄空』『発句鈔追加』
  • 2782 雨あめ降ふろと鎗やりが降ふろとも鳴なくかはづ(蛙) 文政句帖 政5
  • 2783 入相いりあひの尻馬しりうまニのる(乗)蛙かはづ哉 文政句帖 政5
  • 2784 御座ござの面めン〳〵のうしろ(後)に蛙かはづ哉 文政句帖 政5
  • 2785 田堺たざかひやひ(日)の図づをよつ(依)て鳴蛙なくかはづ 文政句帖 政5  古戦場真間の井
  • 2786 散花ちるはなをはつたとにらむ(睨)蛙かはづ哉 文政句帖 政5 (出)『浅黄空』『自筆本』『花百句』
  • 2787 とハ申まうしながらとや又またとぶ(跳)蛙かはづ 文政句帖 政5
  • 2788 鳴出なきだして五分ごぶでも引ひかぬ蛙かはづ哉 文政句帖 政5 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2789 なむ(南無)〳〵と蛙かはづも石いしに並ならびけり 文政句帖 政5
  • 2790 なむ(南無)〳〵と田たニも竝ならんでなく(鳴)蛙かはづ 文政句帖 政5
  • 2791 向合むきあつて何なにやら辯べんをふる蛙かはづ 文政句帖 政5 (出)『浅黄空』前書き「田堺を争ひて久しく出て居し村を通りて」『自筆本』
  • 2792 芦あしの家やの佛ほとけニ何なにか夕蛙ゆふがへる 文政句帖 政7
  • 2793 五百崎いほざきや庇ひさしの上うへになく(鳴)蛙かはづ 文政句帖 政7 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2794 いぼ釣つつてあちら向むいたる蛙かはづ哉 文政句帖 政7 (出)『浅黄空』前書き「信濃言」『自筆本』(異)『方言雑集』「大蛙いぼを釣るやらあちらむく」
  • 2795 大形おほなりをしてとび(跳)下手べたの蛙かはづ哉 文政句帖 政7
  • 2796 親蛙おやがへるついと横座よこざニ通とほりけり 文政句帖 政7
  • 2797 仙人せんにんの膝ひざと思おもふか来くる蛙かはづ 文政句帖 政7
  • 2798 そこらでも江戸えどが見みゆるか鳴蛙なくかはづ 文政句帖 政7 (出)『文政句帖』政8
  • 2799 散花ちるはなニ首かうべを下さげる蛙かはづ哉 文政句帖 政7
  • 2800 掌てのひらニ蛙かはづを居すゑるらかん(羅漢)哉 文政句帖 政7
  • 2801 天文てんもんを考かんがへ㒵がほの蛙かはづ哉 文政句帖 政7 「顔」→「㒵」 (出)『浅黄空』『自筆本』(異) 同句帖(政8)中七「心得顔の」
  • 2802 鳥居とりゐからヱドを詠ながむる蛙かはづ哉 文政句帖 政7 (出)『発句集続篇』前書き「三廻」
  • 2803 野佛のぼとけの手てに居すゑ給たまふ蛙かはづ哉 文政句帖 政7 (出)『浅黄空』『自筆本』
  • 2804 晝過ひるすぎや地蔵ぢざうの膝ひざになく(鳴)蛙かはづ 文政句帖 政7
  • 2805 蕗ふきの葉はニとん(跳)で引ひっくりかへる哉 文政句帖 政7 (出)『浅黄空』
  • 2806 銘めい〳〵に鳴場なきばを座ざとる(取)蛙かはづ哉 文政句帖 政7
  • 2807 吉原よしはらやさはぎ(騒)ハ過すぎて鳴なくかはづ 文政句帖 政7
  • 2808 じつとして馬うまに鼾かがるゝ蛙かはづ哉 文政句帖 政8 (出)『浅黄空』『自筆本』『発句鈔追加』『梅塵抄録本』『発句集続篇』遺
  • 2809 ちさ蛙がへるこしやく(小癪)な口くちをたゝく(叩)也 文政句帖 政8 (出)『発句鈔追加』
  • 2810 どつさりと居すわり込こんだる蛙かはづ哉 文政句帖 政8
  •  三巡り
  • 2811 棒杭ばうくひニ江戸えどを詠ながむる蛙かはづ哉 文政句帖 政8 (異)『自筆本』上五「きつとして」
  • 2812 豊年ほうねんの圖づニ乗のつて鳴なく蛙かはづ哉 文政句帖 政8
  • 2813 山吹やまぶきへ片手かたてで下さがる蛙かはづ哉 文政句帖 政8 (異)『文政句帖』政9『文政九・十年句帖写』上五「山吹に」『発句鈔追加』中七「片手でぶらり」
  • 2814 蘆あしの葉はに達磨だるまもどきの蛙かはづ哉 文政句帖 政9
  • 2815 じくなんで茨いばらをくゞ(潜)る蛙かはづ哉 文政句帖 政9 *強情を張って反抗する
  • 2816 今いまの間まに一ひと喧嘩げんくわして啼なくかはづ 希杖本
  • 2817 薄縁うすべりやどさり居すわつて鳴なく蛙かはづ 浅黄空 (出)『自筆本』
  • 2818 大榎おほえのき小楯こだてに取とつて啼なくかはづ 希杖本
  • 2819 御地蔵おぢざうの膝ひざにすわつてなく(鳴)蛙かはづ 発句鈔追加
  • 2820 御社おやしろへじくなんで入いるかはづ哉 浅黄空 (出)『自筆本』
  • 2821 けふ(今日)明あけし窓まどの月つきよ(夜)やなく(鳴)蛙かはづ 遺稿
  • 2822 供とも部屋べやにさわぎ(騒)勝かつなり蛙酒かへるざけ 発句鈔追加
  • 2823 鳴蛙なくかはづ花はなの世よの中なかよかるべし 遺稿
  • 2824 寝ねた牛うしの頭かうべにすわ(坐)るかはづかな 発句鈔追加
  • 2825 星ほしの歌うたよむ(読)つら(面)つきの蛙かはづ哉 書簡 (出)『自筆本』
  • 2826 茶ちやのけぶり(煙)蛙かはづの面つらへ吹ふきかける 七番日記 化10 「蝶」→「蛙」【一茶七番日記2003 (上) p.335】

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