行きつけの店で偶に働いている女性がジカタビを履いていた。奇異に思って尋ねると、本業はコンテンポラリーダンサーなのだという。ダンサーがジカタビを履く意味はよくわからなかったが、彼女が制作したサイトの写真や動画を見るに及んで何となく理解できるような気がした。yuuka koyama.com


彼女の言葉を借りれば、ジカタビを履くことで 「足の裏を耕して」いるようなのだ。まだよくわからない部分が多いものの、この人は本物だなと思った。研ぎすまされた言葉だけではない、写真や動画に映された姿がどれも真剣そのものだからだ。
僕は上の写真二枚の右手のかたちに注目した。五本の指の動きがまったく同じように見える。むかし何回か行ったバリ島の伝統舞踊に通じる指のかたちではないか。それが意味するものはわからないが、彼女の内面にある何かを表現しているに違いない。
地下足袋(じかたび)で検索したら、エアージョグという商品名があった。そういえば、小学生のころ運動会には白い地下足袋を履いていた。祭りのときも御輿(みこし)をかつぐときは足袋をはいた。かついだあと、一人ずつもらった梨をがぶりついたものだ。
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