一茶: 猫の戀・猫の子

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ふりがな小林一茶発句集の春の部: 猫の戀に載っている句は以下のとおり99句あり、異本も加えれば優に100句を超える。これらの句を読んで僕の発情期の猫に対する見方が一変した。一茶の観察眼がそうさせるのだが、彼は単なる観察者にとどまらない。猫の情や思いに立ち入り、彼らの戀情の機微を描く。

同じ春の部猫の子所載の13句を読むと、さらに子猫の可愛さと母猫の子を思う情が活写され、一茶自身幼くして母親を亡くしたことも思い出されて、人と猫の境がないように感じる。彼は単に自分の情感を小動物に投影するだけではない、動物たちと一体化するのだ。

후리가나 고바야시 잇싸 발구집(ふりがな小林一茶発句集)의 봄 편: 고양이의 사랑에 실린 구는 다음과 같이 99구 있으며 이본(異本)도 더하면 넉넉히 100구를 넘는다. 이것을 읽고 나의 발정기 고양이에 대한 시각이 일변(一變)했다. 잇싸의 관찰력이 그렇게 만드는 것이지만, 그는 단순한 관찰자에 그치지 않는다. 고양이의 정과 마음에 깊이 들어가 그들의 사랑의 미묘함을 그린다.

잇싸 발구집 봄 편 고양이 새끼에 실린 13편의 시를 읽으면 새끼 고양이의 귀여움과 어미 고양이가 새끼를 생각하는 정이 더욱 생생하게 그려져, 그 자신도 어릴 적 어머니를 잃었던 기억이 떠올라 사람과 고양이의 경계가 없는 듯 느껴진다. 잇싸는 단순히 자신의 감정을 작은 동물에 투영할 뿐만 아니라 동물들과 하나가 된다.

ふりがな小林一茶発句集 春: 猫の戀・猫の子
[猫の戀]
1659 あの藪やぶが心こころがゝ(掛)りか猫ねこの鳴なく 文化句帖 化2
1660 戀こひせずバあだち(安達)[が]原はらの野猫のねこ哉 文化句帖 化2
1661 妻乞つまごひや一角いつかくとれ(取)しのら(野良)の猫ねこ 文化句帖 化2
1662 のら(野良)猫ねこも妻つまかせぎ(稼)する夜よ也けり 文化句帖 化2
1663 山猫やまねこも戀こひは致いたすや門かどのぞ(覗)き 文化句帖 化2
1664 山猫やまねこや戀こひから直すぐに里馴さとなるゝ 文化句帖 化2
1665 のら(野良)猫ねこも妻乞つまこふ声こゑは持もちにけり 文化句帖 化4
1666 梅うめがゝ(香)にうか(浮)れ出いでけり不精ぶしやう猫ねこ 文化句帖 化5
1667 鶯うぐひすもなまり(訛)を直なほせ猫ねこの戀こひ 化五六句記 化5
1668 有明ありあけや家いへなし猫ねこも戀こひを鳴なく 化五六句記 化6
1669 戀こひせずバ大おほ山猫やまねこと成なりぬべし 化五六句記 化6
1670 戀猫こひねこの源氏げんじめかする垣根かきね哉 化五六句記 化6
1671 鍋なべずミを落お[とす]気きもなしうか(浮)れ猫ねこ 化五六句記 化6
1672 桃咲ももさくや御寺みてらの猫ねこのおく(遅)れ戀こひ 化五六句記 化6
1673 猫ねこなく(鳴)や中なかを流ながるゝ角田川すみだがは 七番日記 化9
1674 火ひの上うへを上手じやうずにとぶ(飛)はうか(浮)れ猫ねこ 七番日記 化9
1675 むさしの(武蔵野)や只一ただひとつ家やのうか(浮)れ猫ねこ 七番日記 化9
1676 菴いほの猫ねこ玉たまの盃さかづきそこ(底)なきぞ 七番日記 化10
1677 大猫おほねこよはや(早)く行ゆけ〳〵妻つまが鳴なく 七番日記 化10
1678 な(菜)の花はなにまぶ(塗)れて来きたり猫ねこの戀こひ 七番日記 化10
1679 菜なの花はなも猫ねこの通かよひぢ(路)吹ふきとぢ(閉)よ 七番日記 化10
1680 化ばけルなら手拭てぬぐいか(貸)さん猫ねこの戀こひ 七番日記 化10
1681 あまり鳴ないて石いしになるなよ猫ねこの戀こひ 七番日記 化11
1682 う(憂)かりける妻つまをかむ(噛)やらはつせ(初瀬)猫ねこ 七番日記 化11
1683 うか(浮)れ猫ねこ奇妙きみやうに焦じれて参まゐりけり 七番日記 化11
1684 梅うめのキズ(傷)桜さくらのトゲ(棘)や猫ねこの戀こひ 七番日記 化11
1685 金輪際*こんりんざい思切おもひきつたか猫ねこの㒵かほ 七番日記 化11 *とことん徹底的に
1686 蒲公[英たんぽぽ]の天窓あたまはり*(張)つゝ猫ねこの戀こひ 七番日記 化11 *打つ
1687 釣つり鐘がねを鳴なき笛ふえを鳴なき猫ねこの戀こひ 七番日記 化11
1688 つりがね(釣鐘)のやうな声こゑして猫ねこの戀こひ 七番日記 化11
1689 猫ねこの戀こひ打切棒ぶつきらぼうに別わかれけり 七番日記 化11
1690 あれも戀こひぬすつと(盗人)猫ねこと呼よばれつゝ 七番日記 化12
1691 うか(浮)れ猫ねこいけん(意見)を聞きいて居ゐたりけり 七番日記 化12
1692 うか(浮)れ[猫ねこ]狼谷おほかみだにを通とほりけり 七番日記 化12
1693 嗅かいで見みてよしにする*也猫ねこの戀こひ 七番日記 化12 *やめにする
1694 戀序こひついでよ(余)所その猫ねことは成なりにけり 七番日記 化12
1695 戀こひゆゑ(故)にぬすつと(盗人)猫ねこと呼よばれけり 七番日記 化12
1696 鼻先はなさきに飯粒めしつぶつけて猫ねこの戀こひ 七番日記 化12
1697 我窓わがまどは序ついでに鳴なくや猫ねこの戀こひ 七番日記 化12
1698 うか(浮)れ[猫ねこ]どの面つらさげて又また来きたぞ 七番日記 化13
1699 有明ありあけにかこ(託)ち㒵がほ也夫婦猫ふうふねこ 七番日記 化14
1700 菴いほの猫ねこシヤガレ声ごゑにてうか(浮)れけり 七番日記 化14
1701 うか(浮)れきて鶏追とりおひまくる男猫をねこ哉 七番日記 化14
1702 浄じやうハリの鏡かがみ見みよ〳〵猫ねこの戀こひ 七番日記 化14
1703 竹たけの雨あめざつぷりと浴あびて猫ねこの戀こひ 七番日記 化14
1704 寝ねて起おきて大欠おほあくびして猫ねこの戀こひ 七番日記 化14
1705 ばか猫ねこや身代しんだいきり*のうか(浮)れ声ごゑ 七番日記 化14 *ありったけの
1706 家根やねの声こゑ見みたばかり也不精ぶしやう猫ねこ 七番日記 化14
1707 山寺やまでらや祖師*そしのゆる(許)しの猫ねこの戀こひ 七番日記 化14 *親鸞
1708 よい所とこがあらば帰かへるなうか(浮)れ猫ねこ 七番日記 化14
1709 我猫わがねこが盗ぬすみするとのうき(浮)名な哉 七番日記 化14
1710 朝飯あさめしを髭ひげにそよ〳〵猫ねこ[の]戀こひ 七番日記 政1
1711 闇くらきより闇*くらきに入いるや猫ねこの戀こひ 七番日記 政1 *六道沈淪の苦悩
1712 面つらの皮*かわいくらむい(剥)てもうか(浮)れ猫ねこ 七番日記 政1 *厚顔無恥
1713 連つれて来きて飯めしを喰くはする女猫めねこ哉 七番日記 政1
1714 盗喰ぬすみぐひスル片手間かたてまも猫ねこの戀こひ 七番日記 政1
1715 ばか猫ねこや縛しばられながら戀こひを鳴なく 七番日記 政1
1716 おど(威)されて引返ひきかへす也なりうか(浮)れ猫ねこ 風間八番 政3
1717 門かどの山やま猫ねこの通かよひぢ(路)付つきニけり 八番日記 政3
1718 通かよふにも四方しはう山やま也寺てらの猫ねこ 八番日記 政3
1719 こが(焦)れ猫ねこ戀こひ気きちがひ(違)と見みゆる也 風間八番 政3
1720 縛しばられて鼾いびきかく也猫ねこの戀こひ 八番日記 政3
1721 関守せきもりが叱しかり通とほすや猫ねこの戀こひ 風間八番 政3
1722 門番もんばんが明あけてやりけり猫ねこの戀こひ 八番日記 政3
1723 汚よごれ猫ねこそれでも妻つまハ持もちニけり 八番日記 政3
1724 戀猫こひねこや恐おそれ入いりたる這入はひり口ぐち 風間八番 政4
1725 ない(泣)た㒵かほけろりかくし(隠)て猫ねこの戀こひ 八番日記 政4
1726 猫ねこの戀こひ人ひとのきげん(機嫌)をとり(取)ながら 風間八番 政4
1727 のら(野良)猫ねこの妻乞つまこふ声こゑハ細こま〴〵と 八番日記 政4
1728 のら(野良)猫ねこ[の]妻つまのこ(来)ざるハなかりけり 八番日記 政4
1729 人ひとの㒵かほけびいて見みてハ猫ねこの戀こひ 風間八番 政4
1730 うか(浮)れ猫ねこ天窓あたまはり(張)くらし(暮)たりけり 文政句帖 政5
1731 大猫おほねこが戀こひ艸臥くたびれの鼾いびきかな 文政句帖 政5
1732 大猫おほねこや呼出よびだしに来きて作つくり声ごゑ 文政句帖 政5
1733 戀猫こひねこの鳴なかぬ㒵かほしてもどり(戻)けり 文政句帖 政5
1734 戀猫こひねこや互たがひに天窓あたまはり(張)ながら 文政句帖 政5
1735 戀猫こひねこや竪横たてよこむら(村)を鳴なき歩行あるく 文政句帖 政5
1736 戀猫こひねこや猫ねこの天窓あたまをはり(張)こくる 文政句帖 政5
1737 格子かうしからけ引びいて見みるや猫ねこの戀こひ 文政句帖 政5
1738 さし(差)足あしやぬき(抜)足あしや猫ねこも忍しのぶ戀こひ 文政句帖 政5
1739 四五しご尺しやくの雪ゆきかき(掻)分わけて猫ねこの戀こひ 文政句帖 政5
1740 猫ねこどもや天窓あたま張はりくら(暮)しても戀こひ 文政句帖 政5
1741 不精ぶしやう猫ねこきゝ(聞)耳立みみたてて又眠またねむる 文政句帖 政5
1742 山猫やまねこも作つくり声ごゑして忍しのびけり 文政句帖 政5
1743 夜よつぴてい泣ないた㒵かほす[る]猫ねこの戀こひ 文政句帖 政5
1744 雨あめの夜よや勘当かんだうされし猫ねこの戀こひ 文政句帖 政6
1745 浄玻璃じやうはりのかゞミ(鏡)ハ見みぬか猫ねこの戀こひ 文政句帖 政6
1746 垣かきの梅うめ猫ねこの通かよひ路ぢ咲さきとぢ(閉)よ 文政句帖 政7
1747 掛紐かけひもに冗談じやうだんしながら猫ねこの戀こひ 文政句帖 政7
1748 通路かよひぢも花はなの上うへ也やまと(大和)猫ねこ 文政句帖 政7
1749 戀猫こひねこが犬いぬの鼻先はなさき通とほりけり 文政句帖 政7
1750 戀猫こひねこや口くちなめづ(舐)りをして逃にげる 文政句帖 政7
1751 戀猫こひねこや答こたへる声こゑハ川かはむか(向)ふ 文政句帖 政7
1752 戀猫こひねこや縄目なはめの耻はぢ[を]か(掻)きながら 文政句帖 政7
1753 鳴なきぞめニよしといふ日ひか猫ねこの戀こひ 文政句帖 政7
1754 盗人ぬすつとと人ひとニ呼よばれて猫ねこの戀こひ 文政句帖 政7
1755 猫鳴ねこなくや塀へいをへだ(隔)てゝあ(逢)はぬ戀こひ 文政句帖 政7
1756 夜よすがらや猫ねこも人目ひとめを忍しのぶ戀こひ 文政句帖 政7
1757 髭前ひげさきに飯めしそよぐ也猫ねこの戀こひ 浅黄空

[猫の子]
1758 七日なのか目めにころ〳〵もど(戻)る猫子ねこご哉 享和句帖 享3
1759 松原まつばらに何なにをかせ(稼)ぐぞ子こもち(持)猫ねこ 七番日記 化9
1760 親おやとして*かくれんぼする子猫こねこ哉 七番日記 化14 *一緒に
1761 猫ねこの子こや秤はかりにかゝ(掛)りつゝざれ(戯)る 七番日記 化15
1762 母猫ははねこが子こにつか(使)はれて疲つかれけり 文政句帖 政5
1763 女猫をんなねこ子こゆゑの盗ぬすみとく(疾)迯にげよ 文政句帖 政6
1764 母猫ははねこや何なにも(持)て来きても子こを呼よばる 文政句帖 政6
1765 人中ひとなかを猫ねこも子故こゆゑのぬすミ(盗)哉 文政句帖 政6
1766 蝶てふ〳〵を尻尾しつぽでざら(戯)す小猫こねこ哉 文政句帖 政7
1767 なりふりも親おやそつくりの子猫こねこ哉 文政句帖 政7
1768 猫ねこの子この十とをが十色といろの毛けなみ(並)哉 文政句帖 政7
1769 若猫わかねこがざら(戯)しなくすや桑くは李すもも 文政句帖 政8
1770 盗ぬすませよ猫ねこも[子こ]ゆゑの出来でき心ごころ 浅黄空

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