新宿の新名所、歌舞伎町タワーにあるスタバで友人と話していた。天蓋が高く広々とした店内はほぼ満席で、誰かが立ち上がるとすぐ他の誰かが入る状態だったが、僕らはソファ席を確保できた。外国人も多く「国際的」な空気を楽しむには恰好の場所だ。
隣りの席にいた男女が立ち去るとすぐ若い女性がやってきて、荷物を席に置いた。カバンを席に置いたまま、僕に向かって “Could you watch the bag?” と尋ねた。”Sure.” と応じると、彼女は注文しに1階に降りて行った。近ごろ赤の他人にこんな頼みごとをする人はいない。
彼女が席を空けた10分余りのあいだに何人かがそこに坐ろうとした。僕はみな追い払った。戻ってきた彼女に “Where are you from?” と尋ねると Korea と返ってきた。”Oh, Korea! 한국분이세요? 반가운에요!” あとは韓国語のやり取りになった。出張で1週間ほど滞在するらしい。
新宿で韓国人に出会うのは珍しくもないだろうが、こういう偶然ほど愉しいことはない。見知らぬ人遠方より来たり遭遇す、また愉しからずや。恋愛に至らずとも愉しさに変わりはない。言葉の力を感じるときだ。
友人とは1週間前に数年ぶりに会い、そのときの忘れ物のために再会した。友人も韓国語ができる。韓国語を話す中高生ならぬ中高年の日本人二人と偶然出会った彼女は何を感じたろうか。Netflix 韓国コンテンツの影響だろうか、スタバ教会の持つ世界宗教性だろうか。
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