한일관계日韓関係を再考する

韓国の윤석열ユンソンニョル大統領と日本の岸田首相とのあいだで한일관계韓日関係あるいは日韓関係が急速に改善しているという。インターネットも新聞もテレビもラジオもこぞって、史上最悪だった한일관계日韓関係が好転あるいは正常化したという。表面だけ捉える人たちは、よかった仲よくなったと感じているようだ。本当にそうだろうか。何が変わったのだろうか、どこが変わっていないのだろうか。

2018年当時、大阪の韓国総領事だった呉泰奎オテギュ氏は両国関係を「官冷民温かんれいみんおん」と表現した(原文はハングル表記だが、漢字を当てれば官冷民熱)。以下に一部抜粋する(日本語訳は筆者による、韓国語原文はこちらから)。

……最近の日韓対立は以前とは様相が異なるようです。以前は「水面がにごれば下の水も濁る」という言葉のように、政府関係の悪化に伴って一般国民の関係も悪くなるのが普通でした。ところが、最近は政府関係者とメディアが対立の前面に出ているものゝ、民間レベルではあまりそういうふうには感じられない。周囲の何人かの観察もそのようです。この現象を、私は「官冷民温かんれいみんおん」と呼びたいと思います。官とメディアは熾烈しれつな衝突をしていますが、一般市民は淡々たんたんというより一層交流が盛んなのですから。実際、2018年に政府間対立のさなか1050万人以上が日韓を往来する1千万人交流時代に入ったのです。

この見方に同感だが、一歩進め、双方の政府もメディアも日韓(한일)関係という言葉を使うべきではない、と訴えたい。日本語で日韓関係というと、ふつうの人々は両国の関係を総体的に捉えてしまうからである。では、何と表現すべきか。「日韓政治関係」「日韓外交関係」「日韓首脳関係」とし、民間の関係は政治関係に影響を受けることこそあれ、それとは関係ない独自の基盤をもっていると、自信をもって肯定すべきである。「未来指向の日韓関係」「グローバルな文脈のなかの日韓関係」といった政治的で曖昧あいまい美辞麗句びじれいくに振り回されてはならない。

同じ理由から「日韓交流」「日韓文化交流」などの表現もより慎重しんちょうに使いたいものだ。そもそも人と人の関係を国際関係や歴史のなかで考えるとはどういうことなのか、あらためて考えたいと思う。

2 thoughts on “한일관계日韓関係を再考する”

  1. 정치의 영향을 받지 않을수는 없지만 양국 시민 레벨에서의 교류가 지속적으로 확대되기를 바랍니다!

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