Kポップも韓ドラも韓流もなかった1983年、東京市ヶ谷に丹羽篤人・信子夫妻が設立した<ひろば語学院>は、ことし創立40年を迎えます。これを記念して丹羽裕美著「わかる韓国語初級」を駿河台出版社から出版しました。
下の写真をスライドして目次をご覧ください。第1課から8課が文字と発音、第9課から23課が文と表現になっています。
40年前に社会人を対象に開発した教材をベースにひろば語学院のテキストとして使いながら改訂を重ね、さらに他の市民講座や大学等での使用を通じて大幅に加筆し、今回の出版に至ったそうです。本文190ページの厚みと重さがひろば語学院の歴史を感じさせます。
僕は1970年ごろに韓国語(当時は「朝鮮語」と呼ばれ誰も見向きもしなかった)を学びました。70年代後半にNHKが朝鮮語講座を立ち上げようとしましたが、名称をめぐって政治問題化し開設できませんでした。84年に放送を開始し、「アンニョンハシムニカ・ハングル講座」としました。ひろば語学院が創設された83年前後はそんな時代だったのです。ひろば語学院の名称は、최인훈*の小説「광장」(1960)に由来すると、創設者から聞きました。田中明**訳「広場」(1978)を読んだ方も多いと思います。この小説は、最近大ヒットしたNetflix「愛の不時着」に似ているかもしれません。
*1936-2018、**1926-2010
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