055j 総合雑誌8月号の米朝サミット関連特集

月曜日(6日)から水曜日(9日)まで休暇を取りました。

休暇を取ったところ、37-38度前後だった最高気温が33度まで下がりました。とはいえ休暇中も暑く、ほとんど外出しなかったので、避暑はしっかりできました。期せずして、読みたかった本や雑誌をすべて読破する余裕も持てました。

総合雑誌8月号の米朝サミット関連特集が充実していて、格好の勉強になりました。雑誌天国ともいえる日本には、くだらない内容を書き散らす扇情的な雑誌も少なくありませんが、揮発性の高い新聞や放送には見られない、良質の文章を載せたハイレベルの総合雑誌もあります。個人的には進歩性向の「世界」、中道保守の「中央公論」、保守性向の「文藝春秋」がそのような雑誌だと思います。

「世界」はイ・ジョンウォン早稲田大学教授と平井久志前共同通信ソウル特派員の対談、「文藝春秋」は佐藤勝元外務省主任分析官と田中均元外務省審議官の寄稿を掲載しています。「中央公論」も佐藤前分析官の文を載せています。

現在、日本社会に表面的に横行している、南北・米朝会談に対する否定的な評価とは異なり、会談の歴史的な意味を掘り下げ、日本もこの流れに主導的に参加すべきだという論旨でした。拉致問題も入口論ではなく、出口ないし併行論を促していました。おそらく、固定読者を持つ雑誌の性格を反映したものではないかと思います。

個人的に最も興味があった記事は「文藝春秋」に掲載された E. タルマジ平壌支局長のルポ「アメリカ人記者の平壌現地レポート」でした。 6.12米朝サミット前後の雰囲気と、北朝鮮経済の市場化、キム・ジョンウン委員長の経済重視政策を取材して書いており、他に見られない北朝鮮の生々しい姿を垣間見ることができました。韓国でも寄稿を受けられると思います。

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