昨日(28日)は、関西地域の退職・現職記者の集まり「ジャーナリズム研究会」に招かれ、赴任して初めて外部講演をしました。講演のタイトルは「最近の朝鮮半島情勢と日韓関係の展望」です。
久しぶりに日本語で約1時間の発表をしたので、呂律が回らないなど困難が少なくありませんでした。ともあれ「メディア同志」の待遇の雰囲気のなかで真剣に話し会えたことが大きな成果だったと思います。
参加者はみな記者出身なので、鋭い質問を連発してきました。私は小さなことにこだわらず、大きな流れとして昨年末と今の状況を比較してみると、韓半島情勢が対立から和解に向けていかに大きく変化したかを理解できると説明しました。
この変化の過程において、その流れを主導したムン大統領の役割が大きかったこと、今般の変化はすでに元に戻すのは難しい地点まで来ていると思われる、という点を強調しました。
特に、70年にわたって敵対していた北朝鮮と米国の首脳が、世界が注視するなかで約束したことは、実務者レベルで行われた9.19合意とは比較できないほど重みがあると考える、と述べました。
重いテーマにもかかわらず、記者という職業の共通点があるせいか、終始温かさを感じたのは私の主観的な判断だけではないと思います。