19日(土)と20日(日)は、東大阪市と大阪市生野区で開催された民族学級の生徒たちの運動会に行ってきました。
民族学級は、簡単に言うと、日本の小中学校のなかに設置された在日コリアンなどのための課外クラスです。このクラスでは、講師が週に数時間ずつ出席する生徒に韓国語と韓国文化などを教えています。在日コリアンなどが多い大阪の地域特性を反映した制度です。また、在日コリアンが闘争を通じて、日本の教育当局から得た成果でもあります。
19日の東大阪市の運動会は23回、20日の生野区の運動会は33回の歴史を誇っています。参加した親と講師など関係者らの話を聞くと、幼いころ、自分のルーツとアイデンティティを確認する重要なイベントだったといいます。
彼らがここ日本でマイノリティとして生活しながらも、民族文化を語り、ルーツを忘れずに明るく生きている姿を見て、心が満たされる気がしました。
いま、在日コリアン社会は1-2世から3世以下へと世代交代が進み、運動会も徐々に参加者数と参加の熱気が減っているのは大きな問題ですが、生徒たちの明るく堂々とした姿を見ると世代交代もそれほど悲観的ではないという気がします。
厳しい環境のなかでも民族教育のため尽力していらっしゃるすべての方々、本当にありがとうございます。