ノート型パソコンの上に置かれた分厚い本は岩波文庫『一茶七番日記』上下2巻(2003年 合わせて1,000ページ余)を合冊した世の中に1冊しかない本です。柿渋色のカバーは長崎のI氏が送ってくれた品の包装紙で、写真では革製のようにも見えます。
文庫本の下巻に初句索引が付いており、検索句が下巻にある場合はそのまま同じ本の該当ページを開きます。ただし、上巻の場合は下巻を置いたあと上巻の該当ページを開かなくてはなりません。二度手間なのです。こんな作業をしながら、しだいに不満が溜まり何とかしようと考えました。
そんなとき、高校時代に好きな文庫本の読みたい部分を背表紙からカットし、本文を取り去った部分の背表紙と必要な部分の背表紙を重ね貼り合わせて本を作ったことを思い出しました。背表紙に付随する表裏表紙はそのまま使いました。
今回は逆にページを増やすために2冊の文庫本を上巻のウラ表紙と下巻のオモテ表紙で貼り合わせることを考えました。合冊すると作業がはるかに楽になり、かかる時間も半減しました。
全体として『七番日記』のほか『八番日記』『文化句帖』など初句検索する件数が増え、チェックのために多くの時間をかけることになりました。作業量も増えましたが、その分質が高まっていると考え納得しています。
参考: 一茶の「七番日記」




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