8月に96歳になる母が、6月5日夜半に救急搬送され入院した。食物を受けつけず、嘔吐し腹部に激痛を訴えたという。医師によれば、胆嚢に胆石のようなものが溜まって胆管が詰まり、腸内炎を併発しているという。5年前とまったく同じ症状ではないか。あの時患部を特定できていれば、などと思う。
心筋梗塞等の再発もあり得るというから状況は絶望的だ。手術して胆嚢の異物を摘出すべきだが、年齢的に手術に耐える体力がない。点滴で栄養補給するが、延命治療について家族で相談するよう医師に言われた。寿命というものがあると信じるが、医術の限界を見せられているような気がする。
母が死の淵にある。4年前の父の死が遠い昔のことのようだ。当時の空虚感は観念的だった。母の死を覚悟するということが、実感としてまだ理解できない。




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