自民党の憲法改正草案に欠けているもの

自民党の憲法改正草案2012

現行憲法の前文が持つ格調が見事に失われているのはなぜだろうか。いろいろ重要な語句が挿入されていて、一見すると網羅的な感じを受けるのだが、いかんせん格調がないのである。

文章の格調というのは後で取って付けられるような修辞的なものではない。その文章を書いた人々のめざす理想やそれを支える思想が作るものである。この草案に欠けているのは、まさにそれではないか。

知識も見識も有する面々が執筆されていると思うが、残念ながら、浅学非才の僕にはその格調が感じられないのだ。

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