先週ソウルで開かれた在外公館長会議に出席して戻って来ました。それで、気持ちの上でも時間的にも忙しく過ごしています。日韓の間には、物理的な時差はないのですが、明らかに文化的な差「文化差」ともいうべきものがあることを感じます。
そんな文化差のなか、大阪でのルーティン業務に復帰した初日の20日、吹田市にある国立民族学博物館を訪問しました。ずっと続けてきた業務ですが、しばらくの空白と文化差のせいか不馴れな感じがします。
国立民族学博物館は、1970年に大阪万博が開かれた場所(現在は自然文化公園)に位置しています。博物館のすぐ近くに大阪万博のシンボル「太陽の塔」が立っています。 1977年に開館した博物館は、民族博物館として世界最大規模だといいます。この博物館の施設は大学院教育の機能も備えており、文化人類学などの博士を輩出しているそうで、これも世界で唯一だそうです。
吉田健司館長ほかにお会いし、博物館の説明を聞き、文化を通じた交流の活性化と友好増進のために協力しようと話しました。もちろん、参加者全員が文化に対する理解が交流の基本であるということを共有しました。
吉田館長との面談を終えて韓国文化の専門家である太田新平博士の案内で、東アジア館の韓国文化と日本文化の展示だけを見学しました。今回は時間がなく、短縮した部分的な見学にとどまりましたが、次はぜひ全体を見たいと思います。
展示館はオセアニアを皮きりに、東に戻って世界を一周した後、最後に日本に到達するようになっています。全体を見るのに約4時間かかるそうです。展示物の構成もよく、日本特有の繊細さを加えた家屋などのミニ展示物も実に精巧にできています。
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