BSで映画「秋刀魚の味」(小津安二郎監督1962年、英語タイトル an autumn afternoon)をみた。往年の俳優たちと風景や普及し始めたクリーナーや冷蔵庫などの電気製品が懐かしかった。
当時、僕は小学校に通い善福寺川沿いの社宅に住んでいた。夕方になると、近所の誰かが街路灯の電球に明かりを灯し、朝になると誰かが消した。
母親に頼まれて近所にS新聞を配達しながら街路灯の電球を灯していく。背の低かった僕は背伸びしないと届かないし、ようやく届いてもスイッチを回せない。暑い日も寒い日も、雨が降っても風が吹いても配達を続けた。
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