「文學界」新人賞の中間発表を待つあいだ、気持ちの揺らぎを記録しながら、いまが一番充実しているかもしれない、と思うことがある。死に至ればなす術(すべ)もないだろうから、余命があると考えているときこそ最もいい時期ではないか、と考えたのだが、どこか腑(ふ)に落ちない。
応募作をめぐってあーだこうだと文章を書けるのだから、この作品には何がしかの意味があるのではないか、とにかく応募したことには意味があった、そう考えることにする。

新人賞の中間発表があり数十名の予選通過者が掲載された、この審査方法にどこか納得できない。選外の者にそんなことを言う資格などないのだろうが。
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