主人公もンヴィニ教徒か

ンヴィニ教という名の無宗教があるとして、それを批判するのがこの小説の主旨だった。そんなものなどあろうはずはない、それが大半の読者の無言のコメントだった。所詮、認知症患者のいうことに耳を傾ける人などいない。いや、筆者の力量不足だろう。

訃報が届いた。故人はある著作を翻訳していた。それを完成できないまま(たお)れたという。くやしいだろうな。引き継ぐ人はいるのだろうか。Man is mortal. 死は一定(いちじょう)なり。誰もいつどのように死ぬかわからない。

ンヴィニ教徒はなぜ河葬(かそう)なのだろうか、その葬儀は残酷だろうか。河に捨てられるように葬る葬儀を、主人公はなぜ思いついたのだろうか。筆者の体験に根ざす何かがあるのだろうか。

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