春10

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3916 色鳥いろどり木々きぎにもはな放生会はうじやうえ* 五十三駅 天8【I206】 *捕えた鳥や魚を放つ行事
3917 象潟きさがたけふ(今日)うらまずはなはる 千題集 寛1【I206】
3918 はなともまたまで幾春いくはるや 知友録 寛3
 留別りうべつ 渭浜ゐひん
3919 はなのもと是非ぜひ掃除さうじつとめばや 知友録 寛3 「除掃」→「掃除」
 首途かどでの時薙髪ちはつ*して *剃髪
3920 剃捨そりすて花見はなみ真似まねひのき(檜)がさ 寛政句帖 寛4
3921 ちちありてははありてはな哉 寛政句帖 寛4
3922 もしらば天津あまつ乙女おとめ*ぞ花曇はなぐもり 寛政句帖 寛4 (出)『霞の碑』 *天女
3923 たまぼこ(桙)近道ちかみちつけはなのほとり 寛政句帖 寛5
3924 寝心ねごころはなかぞへる雨夜あまよ哉 寛政句帖 寛5
3925 吹降ふきぶりはなあび(浴)せるかね(鐘)こゑ 寛政句帖 寛5
3926 へびいで兵者つはもの花見はなみ哉 寛政句帖 寛5
3927 高山たかやま花見はなみついで寺参てらまゐり 寛政句帖 寛6
3928 奈良坂ならざかはな鹿しかこゑ 寛政句帖 寛6
3929 或時あるときはなみやこにもあきにけり 西国紀行 寛7
 二月廿二日伊曽野、都芙子と折から雨後のさくらのちり〴〵なる神社に参りて
3930 拝上をがみあぐかしらはなしづくかな 西国紀行 寛7
 神前寺
3931百度ひやくどはなよりいではないる 西国紀行 寛7
 亡師の石頭を拝して
3932 つかはなぬかづ(頭突)けや古郷こきやうなつか(懐)しや 西国紀行 寛7 (異)『日々草』中七「ぬかづけば古郷」
3933 遠山とほやましはこれはな一木ひとき 西国紀行 寛7
3934 遠山とほやまはなるより道急みちいそぐ 西国紀行 寛7 (異)『このはな』中七「花と見しより」
 三月三日此里の習ひとて家々に花をかざるこそ風流なる風情也
3935 みやこにもかく(斯)ありたきよのきはな 西国紀行 寛7

 入鄙を出て三里三島のやしろに拝上す是大山積のやしろ也
3936 冥加みやうがあれや日本にほんはなそう鎮守ちんじゆ 西国紀行 寛7
3937 ももやなぎひさし〳〵の花見はなみかな 西国紀行 寛7
3938 あのかね上野うへのたりはなくも 花供養 寛10
3939 花曇はなぐもり三輪みわ真黒まくろくもり(曇)かな さらば笠 寛10
 寛政十年三月播州皿屋敷の遠忌にて出るとて人顔の裸虫大坂にて度々見ければ
3940 さくはなてふともならでおきく(菊)むし 浅黄空 寛10 (出)『自筆本』(異)『八番日記』政4 「さて花の蝶ともならでおきゝ菊」
3941 はなさく(咲)やあれが大和やまと小口おぐち哉 書簡 寛10 (異) 書簡 (寛10) 上五「花の雲」『享和句帖』享3 上五下五「花の雲・・・臣口哉」
3942 いきひとかぞ(数)へて花見はなみ哉 西紀書込 寛中
3943 えにし(縁)あれや二度にど大坂おほざかはな宿やど 日々草 寛中 「ゑ」→「え」【2005】
 水哉のぬし上洛を送る
3944 ころもよし五十三ごじふさんつぎ華見はなみがさ 知友録 寛中
3945 さきはなみるもさぞおやこと 西紀書込 寛中
3946 こゑみちきくはなぐもり 西紀書込 寛中
3947 二人ふたりともあらぬおもかげつかはな 西紀書込 寛中 「弟」→「俤」
3948 ちる(散)はなほつとして太郎たらう冠者くわじや 享和二句記 享2
 九月九日 雨
 タン病藥ミカンノ實皮葉且艸人参少加
3949 あたらあめひるふり(降)にけりはなやま 享和句帖 享3 「昼」→「晝」
 十一月十四日 晴 大谷口ニ入
3950 片脇かたわきいきころ(殺)して花見はなみ哉 享和句帖 享3
 十二月二日 晴 西風
 白駒
3951 きやくくつかく(隠)るゝほどはなも哉 享和句帖 享3
 十二月二日 晴 西風
3952 はなるも何年目なんねんめ 享和句帖 享3 (出)『七番日記』『浅黄空』前書き「東叡山大赦」『自筆本』(異)『発句鈔追加』中七「日の目を見るは」
 八月廿八日 雨
3953 としより(年寄)追従ついしよわらひ(笑)はなかげ 享和句帖 享3
 八月卅日 晴
 終南* *中国陝西省の山(道教の聖地)
3954 はなくもあれが大和やまと臣口おぐち哉 享和句帖 享3 「下」→「口」 (異) 書簡 (寛10) 下五「小口哉」 書簡 (寛10) 上五下五「花さくや・・・小口哉」
 十二月廿八日 雨
3955 またけふ(今日)そこなひはなやま 享和句帖 享3
 十月三日 晴
 (七月二)
3956 夕暮ゆふぐれとりとる(捕)とりはなる 享和句帖 享3
 三月九日 曇 角田川花見晝より雨
3957 あめをよりもよりたりはなやま 文化句帖 化1
 いつ〳〵は桜の陰にまからん迚前の日より打けはひて立出けるも俄に空かきくもりて雨ハしきなミ打ければたのむ木陰もつひにハもりて或ハ衣のうら返してかづきあるハ敷ものをかざしつゝ身重き人々年に稀なる野遊の本意なくやあらん
3958 いづかたの花見はなみなるべし野邊のべあめ 文化句帖 化1 「辺」→「邊」
 二月廿六日 晴
 月船と登東叡山* *天台宗の関東総本山寛永寺
3959 御山おんやまハどこのぼりてもはなさく 文化句帖 化1 「は」→「ハ」
 三月十一日 朝雨巳刻後晴夜戌尅微雨
3960 艸越くさごし江戸えどえけりはなやま 文化句帖 化1 「草」→「艸」 「へ」→「え」
 二月廿一日 晴
3961 こつ〳〵とひと行過ゆきすぎはなちる(散) 文化句帖 化1
 三月九日 曇(後略)
3962 くからにあめあひけりはなやま 文化句帖 化1
 三月十日 雨
3963 どこからはななぐれ角田すみだがは 文化句帖 化1
 三月十二日 晴北風
3964 奈良漬ならづけまるでかじりてはなかげ 文化句帖 化1 「ぢ」→「じ」
 二月廿七日 卯尅霰巳刻後晴天晴明三月節辰四刻ニ入日出ヨリ日入迄晝五十ニ刻半夜四十五刻餘六ヨリ六ツ迄晝五十七刻半餘夜四十二刻餘
3965 初花はつはなのあなたおもて(面)おやさと 文化句帖 化1
 二月廿八日 晴北風吹夜丑三刻雨
 二月廿九日 雨
3966 初花はつはなやま粟飯あはめしなつ(懐)かしき 文化句帖 化1
 三月九日 曇 角田川花見晝より雨
 身の軽き我〳〵の気さんじなる手の奴足の駕に任せて雨が降うとやりがふらうと 「ふろう」→「ふらう」
3967 はなちる(散)あめばかりでも角田川すみだがは 文化句帖 化1 (出)『七番日記』前書き「木母寺に雨やどりして」『自筆本』
 三月十二日 晴北風
3968 はなびらの埃流ほこりながしふる(降)あめか 文化句帖 化1
 三月九日 曇 角田川花見晝より雨
3969 人並ひとなみかへりもせでやあめはな 文化句帖 化1 「帰」→「皈」
3970 ふる(降)あめ一人ひとりのこりしはなかげ 文化句帖 化1
 三月廿六日 雨桃原 萬句出莚賀
3971 こと(言)夭々えうえうたらん花衣はなごろも 文化句帖 化2
 三月十五日 晴 中村芝居未刻ヨリ雷雨
3972 素湯さゆうりひさしくなるやはなやま 文化句帖 化2 「売」→「賣」
 二月十九日 朝雨南風吹 閑齋會出莚
3973 しば世間せけんなみとてはなさく 文化句帖 化2
 三月十二日 晴 油
 達磨賛
3974 ちる(散)はなともおもはぬ御㒵おかほ哉 文化句帖 化2 (出) 真蹟 「顔」→「㒵」
 三月十三日 雨
3975 ちる(散)はな活過いきすごしたりとゆふ(夕)べ哉 文化句帖 化2
 正月十六日 常南来
3976 ちる(散)はなつち西行さいぎやううか(浮)がほ 文化句帖 化2 「顔」→「㒵」
 三月廿三日 雨 油
3977 はなさけ(咲)惟然ゐぜん*[が]いびきまるやら 文化句帖 化2 *江戸中期の俳人
3978 はなちる(散)やいかにもくろ首筋くびすぢへ 文化句帖 化2
3979 はなちる(散)ひだるくなりしかほさき 文化句帖 化2 「顔」→「㒵」
 三月十五日 晴 中村芝居未刻ヨリ雷雨
3980 はなあめ糸楯いとだて*たる御㒵おかほ哉 文化句帖 化2 「顔」→「㒵」 *歌舞伎定番の旅姿
 二月廿三日 雨 油
3981 はなやまめしうりいへ*はかす(霞)む也 文化句帖 化2 「買」→「賣」 *飯賣女の家々
 二月三日 晴 道彦と上野へ登る、清水舞臺にやすらふ
3982 はなるもあぶ(危)なげのないところ哉 文化句帖 化2
 二月十三日 晴嵐
3983 むぎきつぱりとしてはなくも 文化句帖 化2
 二月廿七日 曇小雨 隨會
3984 かねはこしさうないぬはなかげ 文化句帖 化3 「そう」→「さう」
 十二月十八日 晴 江戸ニ入
3985 さきちる(散)けふ(今日)むかしにならんず[る] 文化句帖 化3
 二月廿ニ日 晴
3986 鼻先はなさき上野うへのはなすぎにけり 文化句帖 化3
 二月廿七日 曇小雨 隨會
3987 はなくや廿はたちころかねなる(鳴) 文化句帖 化3
3988 はなかげ此世このよさみ(褊)ひとあり 文化句帖 化3
 二月廿五日 帰雁
3989 はなかげひまぬす(盗)びとたの(頼)もしき 文化句帖 化3 (異)『発句鈔追加』中七「ひま盗人も」
3990 夕月ゆふづきはな泥坊どろばうむかかご 文化句帖 化3
 三月十七日 晴 成美會止
3991 かさひとにら(睨)むやはなかげ 文化句帖 化4 「の」→「で」
 三月廿一日 晴 双樹と方々遊参湯島圓滿寺木食寺也 補陀殿ト有イゝ蔵横丁天満宮牛天神波切不動法化山伏小石川傳通院
3992 かつしか(葛飾)そらおぼえてはなくも 文化句帖 化4 「へ」→「え」
 三月十四日 雨
3993 かつしか(葛飾)ふり(振)ゆくあとはなくも 文化句帖 化4
3994 さくはなけふ(今日)かぎりの江戸えど住居ずまい 文化句帖 化4
 三月廿日 晴 かつしか判者披露双樹泊
3995 はなおの〳〵日本にほんだましひ(魂)いさ(勇)ましや 文化句帖 化4
 三月十二日 晴 松井と日暮里ニ遊ぶ
3996 はなさいいもこんにや[く](蒟蒻)はや(流行)る也 文化句帖 化4
 三月十七日 晴 成美會止
3997 はなあめことし(今年)つみつくりけり 文化句帖 化4
 三月十八日 晴 雨十と堀ノ内へ参七面社大クボ天神宮
3998 はなかげ(良)かみなりといふもあり 文化句帖 化4
 三月十四日 雨
3999 はなくもあすから江戸えどをらぬ也 文化句帖 化4 「お」→「を」
 三月十八日 晴(後略)
4000 はなやまほとけたふひとあり 文化句帖 化4 「仏」→「佛」
4001 貧乏びんぼふにんはなはるはなかりけり 文化句帖 化4
4002 降雨ふるあめしす(為澄)ましがほはなかげ 文化句帖 化4 「顔」→「㒵」
 三月十七日 雨 隨會
4003 いざゝらばしにケイコ(稽古)せんはなかげ 文化句帖 化5 「げいこ」→「ケイコ」
 二月廿七日 晴夜雪 西本願寺江戸入
4004 乞食こつじき一曲いつきよくあるかはなかげ 文化句帖 化5

花見の記

 東西の花に散立られて心も山にうつり行という日ハ三月廿日也けり(中略)
 橋場の渡りにいたる、山を押出したるやうなるもの有、是おほやけの御船といふ、隨齋見残されし木陰と見へて淋しげなる女と清右衛門といへる人とから破籠など守りてありけるにおなじく笠敷て
4005 さくはなあとまつり木陰こかげ哉 花見の記 化5 (異)『発句集続篇』前書き「友にはぐれて」 上五「散花に」
 角田堤
4006 はな武張ぶばたまはぬ御馬おうま哉 花見の記 化5
 三月廿七日 巳刻より晴
4007 さくはなかの梅若うめわかなみだあめ 文化句帖 化5 「涙」→「泪」
4008 さく(咲)はな深山みやまがらすくち果報くわほう 文化句帖 化5
 本行寺道くわん物見塚
4009 さく(咲)はなむかし〳〵ハどのくらひ 花見の記 化5 「は」→「ハ」 (出)『発句鈔追加』前書き「吉野」
 二月廿五日 晴
4010 ちる(散)はなざぶ〴〵あびすずめ哉 文化句帖 化5
 喉潤さんと藤棚の下に便る、安房上総一目にかすみて山第一の気絶也、下なる町所々事始に立たりし古簀の竿先に吹るゝハ其まゝに時雨待かとおぼへておかしく家々相風ハ春風に飄て多少の樓臺雲に聳へて又なく賑ふおもぶき長安の春といふとも御代の豊穣なるにはやハか勝べきとおの〳〵口〳〵にのゝしる
4011 はなわきになしてや江戸えど贔負びいき 花見の記 化5 (出)『発句鈔追加』
 三月十七日 雨 隨會
4012 ちる(散)はなはにかミとけ(解)むすめ哉 文化句帖 化5 「み」→「ミ」
 二月廿五日 晴
4013 ちる(散)はなうぐひすなく(鳴)われなく(泣) 文化句帖 化5
 三月十七日 雨 隨會
4014 花盛はなざかりかならず[]のはや(流行)りけり 文化句帖 化5
 二月二十七日 晴夜雪 西本願寺江戸入
4015 はなさく(咲)あし乗物のりものやつこ 文化句帖 化5
 三月十七日 雨 隨會
4016 はなさく(咲)ぬはれたるとりなく 文化句帖 化5 (類)『句稿消息』前書き「小田原町」『七番日記』上五下五「かすむ日や・・・雁が鳴」
 二月廿五日 晴
4017 はなあめとらなみだまじるべし 文化句帖 化5 「涙」→「泪」
 二月二十七日 晴夜雪 西本願寺江戸入
4018 またしても橋銭はしぜにかす(掠)花見はなみ哉 文化句帖 化5
 三月廿七日 巳刻より晴
4019 山盛やまもりはな吹雪ふぶきいぬわん 文化句帖 化5
 木母寺の花は青葉にうつりて念仏の声もなくゆきゝの人も稀〳〵也、茶店の竈木陰に雨ざれて僅かに春の趣を残せり
4020 おくばなそのつれこれまか(罷)あり 化三-八写 化7 (出)『発句集続篇』
 観音法楽
4021 たゞたのはなはら〳〵あのとほり 化五六句記 化6 (異)『文政版』前書き「観音奉納」 中七「花もはら〳〵」『文化三-八年句日記写』(化6) 前書き「高蔵寺」 中七「桜ぼた〴〵」
4022 ちるはなありなみだかゝ(掛)る哉 化五六句記 化6 「涙」→「泪」
4023 ちる(散)はなほとけぎら(嫌)ひがうか[れ]けり 化五六句記 化6
4024 初花はつはなをんなかねつく(撞)御寺みでら哉 化五六句記 化6
4025 はなさく(咲)田舎ゐなかうぐひすゐなか(田舎)あめ 化五六句記 化6 「い」→「ゐ」
 二月卅日 陰南風夜寅刻雨
 十六晴、六雨、四雪、二半晴、二陰
4026 いきるも不思議ふしぎはなかげ 七番日記 化7 「儀」→「議」 (出)『文政版』治方刷物
 三月十五日 曇未刻雨 本行寺ニ入
 東叡山下の狂言「退屈迠十六文」と呼りかけたるに見物す、しかる[に]相生町にてきのふ貰ひたるたばこ入盗まるゝ、此ものにしろがねいさゝかかざりになしたれば取りたるべし、前に開帳場にて落しけるを参詣の人拾ひとりてもどしけるが終に今又他の物となる、されば始より我に縁なきものなるべし
4027 さきごろやさな[が]らはな御膝元おひざもと 七番日記 化7
 三月廿一日 曇
4028 さく(咲)はなすべエド(江戸)在所ざいしよ哉 七番日記 化7 「えど」→「エド」
 三月十三日 雨 心匪入来哥仙始、未刻市川小左衛門西野先生入来あれば不満みたずしてやみぬ、観音参詣閑斎泊
4029 さく(咲)はななが逗留とうりう此世このよ哉 七番日記 化7
 二月十九日 晴 馬橋ニ入
4030 さく(咲)はなブツキリばうおきな哉 七番日記 化7 「ぶつきり」→「ブツキリ」
 三月十三日 雨 心匪入来哥仙始(後略)
4031 さく(咲)はなからうけ(請)あひ野守のもり哉 七番日記 化7
4032 さく(咲)はな此世このよ住居ずまひいますこし 七番日記 化7
 三月十五日 曇未刻雨 本行寺ニ入
4033 さく(咲)はなはづ(外)れながらも御膝元おひざもと 七番日記 化7
 三月廿一日 曇
4034 さゞなみはなまじはふる木履ぼくり 七番日記 化7
 三月廿八日 晴
 木母寺の花は大かた青葉にうつりて念仏の声もなくゆきゝの人もまれ〳〵なるに茶店が竈のところ〴〵に雨ざれて僅に暮春のありさまを残せり
4035 そのつれわれもあるぞよスガレ*ばな 七番日記 化7 「すがれ」→「スガレ」 *盛りを過ぎた
 三月廿九日 晴 野々下村通り柏村にかゝりて我孫子駅にて昨夜の三人に別ル布川に入、晴十四雨十二、一陰二半晴、高之山に四国廿七番の観音うつして参詣有、是を新四国道場といふ、庭に大樓有、布佐村に入、神輿大小二つかき出して「阿波大杉大明神悪魔を払てよいやさ」と笛太鼓三弦にてはやしてさらに祭のさまをなす、此里疫神の流行なる物からかくするといふ
 尿通じ藥大磯穢太ノ取次新町六兵衛といふエタ方に有
4036 ちりがて*のはなよりもろ(脆)なみだ哉 七番日記 化7 「涙」→「泪」 *こらえられずに散る
 二月十二日 晴 浅草寺内梅応院ニ入
4037 ちる(散)はなすでおのれ(己)くだざか 七番日記 化7 (異)『七番日記』化7『発句集続篇』上五中七「花ちるや己が年も」
 三月十三日 雨 心匪入来哥仙始(後略)
4038 ちる(散)はなひだり勝手かつて角田すみだがは 七番日記 化7
 三月廿九日 晴(後略)
 苗代のこやしに草葡萄を入る、土地ぶりなりといふ
4039 やつこあしのりものはなやま 七番日記 化7
 三月十五日 曇未刻雨 本行寺ニ入(後略)
4040 はなさく(咲)かはやうす(様子)御膝元おひざもと 七番日記 化7 (異)『七番日記』化7 中七「日のさし様も」『文化三-八年句日記写』化7 上五「ちる花や」
 三月一日 雨 未尅ヨリ晴
4041 はなさくよくうきよ(浮世)かたすみ(隅)に 七番日記 化7 (異)『七番日記』化7 二月十三日晴 「花さくや欲のうき世の片隅に」
 三月十六日 雨
4042 はなちる(散)権現ごんげんさま*の御膝元おひざもと 七番日記 化7 *徳川家康の尊称
 三月三日 晴 中村座始源之介梅の由兵衛役
4043 はなちる(散)称名しようみやう*うな(唸)てらいぬ 七番日記 化7 (出)『発句鈔追加』真蹟 *唱名、念仏
 三月十三日 雨(後略)
4044 はな(散)れとまうしせじなゆふ念仏ねぶつ 七番日記 化7
 三月十五日 曇未刻雨 本行寺ニ入(後略)
4045 はなあめあふぎかざ(翳)ゝぬひともなし 七番日記 化7
4046 はなかげわれきつねばかされし 七番日記 化7
 二月十九日 晴 馬橋ニ入
4047 はな入口いりぐちのいの*でら 七番日記 化7 *「いの字」大石良雄の異称
 三月三日 晴(後略)
4048 はなびらがさは(触)つてもなみだ哉 七番日記 化7 (異)『七番日記』化7 上五中七「花ビラがそとさはつても」 「涙」→「泪」
 三月廿九日 晴(後略)
4049 腹中ふくちゆうおに*もはな[の]やま 七番日記 化7 *心中の鬼
 三月廿六日 曇 閑斎ニ入、晡時迠幽嘨を待、終ニ不来、三吟哥仙止
4050 木兎みみづくつらはらしたる*落花らくくわ哉 七番日記 化7 *打たせた
 三月十五日 曇未刻雨 本行寺ニ入(後略)
4051 夕暮ゆふぐれもと(元)たびはなやま 七番日記 化7
 三月十三日 雨 心匪入来哥仙始(後略)
4052 よごればうはなおもてたてりけり 七番日記 化7
 三月二日 晴
4053 さく(咲)はなけぶり(煙)くさたばこ(煙草)哉 七番日記 化8 「ひ」→「い」
 三月六日 昼ヨリ
 千住筋御成中宿舟留中川屋ニ休エド入
4054 如意輪によいりん*は御花おはなかげ寝言ねごと哉 七番日記 化8 *六観音の一つ
4055 はなさい祖師そし*のゆる(許)しのさかな哉 七番日記 化8 *親鸞
 閏二月六日 晴 小玉飛脚ニ会テ桂国書出秩父卅四観世音従一番正列シテ今日入玉フ、護国寺ニ送之人々笈摺ハナヤカニ出立ス、各念仏高聲に筋違通ニ入、番皆拝礼畢
4056 はなさく(咲)さくらどころぞく坊主ばうず 七番日記 化8
 三月三日 晴夜雨
4057 はなにさつとかくるゝせがれ哉 七番日記 化8 (出)『我春集』(異)『希杖本』下五「世忰哉」
 三月六日 昼ヨリ(後略)
4058 はなちり(散)そろ[と]なく(鳴)すずめ哉 七番日記 化8 「義」→「儀」
4059 はな精進しやうじんものややまいぬ 七番日記 化8
 修羅
4060 穴一あないち*のあなかしま(姦)しやはなかげ 株番 化9 *子どもの遊戯
 三月一日 晴寒 流山ニ入ヒレガ崎ハカ参
4061 いまのめる*まではなさく(咲)老木おいき哉 七番日記 化9 (出)『株番』真蹟 「迄」→「迠」 *前に倒れる
 十七日随斎会
4062 おく(奥)えぞ(蝦夷)仏法ぶつぽうわた(亘)はなさく 株番 化9 「ゑ」→「え」
 二月卅日 雨 雨十八中六半晴中二雪氷、晴十、陰二、随斎三宿、本[行寺]二宿、松[井]二宿、〆七夜
4063 けふ(今日)こそは地獄じごくしゆう花見はなみ哉 七番日記 化9 (類)『八番日記』(政3)『自筆本』下五「お正月」
4064 さく(咲)はななかうごめ(蠢)衆生しゆじやう哉 七番日記 化9 (出)『株番』『浅黄空』前書き「人間界」『自筆本』『文政版』(類)『八番日記』(政2)『発句鈔追加』上五「陽炎の」
4065 さく(咲)はなひろはんとすれどあすこと 東西四歌仙 化9
 三月二日 晴夜一雨 目吹村エンマ堂ニ美禄二年ノ石塔掘出セルヨシ今日参ニ美禄失テ無之多ク文明明應年間ノモノノミ以之准之美禄モ享禄ナラン風邪
4066 ちる(散)はなつかま(摑)りしやうなさむさ哉 七番日記 化9
 二月卅日 雨(後略)
4067 ちる(散)はなぶつともほふとも(知)らぬ哉 七番日記 化9 (出)『株番』『文政版』前書き「畜生」
4068 ちる(散)はなのみたいみず*もとほがすみ 七番日記 化9 (異)『株番』前書き「餓鬼」 上五中七「花ちるや呑たき水は」『文政版』上五中七「花ちるや呑たき水を」 *武蔵野名物の逃げ水(蜃気楼)
4069 どか〴〵とはなうへなるふん(糞)哉 七番日記 化9
4070 とし(歳)〴〵のはなつみぞよひとしわ 七番日記 化9
 三人上戸 笑
4071 とゝ(魚)くうはなゆびさほとけ哉 株番 化9 (出)『発句集続篇』
 二月卅日 雨(後略)
4072 はなさく(咲)えのきはり(貼)[の]用心ようじん 七番日記 化9 (出)『株番』『発句集続篇』
4073 はなさけや仏法ぶつぽうわたるエゾ(蝦夷)しま 七番日記 化9 「えぞが」→「エゾガ」 「島」→「嶋」 *北海道の古称 (出)『何袋』(異)『浅黄空』『自筆本』上五「花咲や」『発句鈔追加』 前書き「善光寺如来夷岨のしまへ渡りたまふ」 上五下五「花さくや・・・夷岨の島」
4074 [の]なか地獄じごくうへ花見はなみ哉 七番日記 化9 (出)『株番』
4075 われらさへはらのふくれるはなる 七番日記 化9
4076 らばいま草葉くさばかげはなはな 志多良 化10 (出)『句稿消息』前書き「未辞世」『終焉記』
 正月廿九日 晴
4077 大原おほはらちやう[]*にたる花見はなみづれ 七番日記 化10 (異) 遺稿 上五中七「柴門やしもくに寝たる」 *二人が丁字形に寝るようす
 八月十八日 晴
4078 女共をんなどもわらん[ぢ](草鞋)がけ(懸)花見はなみ哉 七番日記 化10 「供」→「共」
 四月廿六日 雨昼ヨリ晴 柏原ニ入
 ナヰノ滝  「ヘ」→「ヰ」
4079 たきけぶり(煙)そばさへはなくも 七番日記 化10 「見へ」→「見て」 (出)『発句鈔追加』
 正月卅日 晴 観国立古間ニ入夜大雪 廿五晴五雪
4080 ちる(散)はなひつかぶ(被)[り]たるゑのこ哉 七番日記 化10
 五月卅日 陰 晴十五内六半雨、陰十一内六半雨、雨 三月廿八日ヨリ富津泊八日舟ニ入富津七舟一本[行寺]一隨[斎]一馬[橋]四流[山]三松[井]十三
4081 ちる(散)はないきころしてみやこどり 七番日記 化10
 正月卅日 晴(後略)
4082 ちる(散)はな花殻はながらたび(給)順礼じゆんれい 七番日記 化10
 正月廿九日 晴
4083 ちる(散)はなわらぢ(草鞋)ながらに一寝ひとね哉 七番日記 化10 「じ」→「ぢ」 (出)『句稿消息』遺稿 (異)『志多良』『希杖本』中七「わらぢながらの」
 正月八日 晴 住田*ニ入 *住田素鏡
4084 ちる(散)はないま小町こまちしりあと 七番日記 化10 (出)『句稿消息』(異)『志多良』上五「花ちるや」
 正月廿六日 晴 遺言ノ家及倉其外籾滞金卅両爲引取仙六因不得心明廿七日出立東都御糺所ニ爲上訴然所明専寺御坊因乞和延引野尻ニ入
4085 輿のりものはな盗人ぬすつとぬす(盗)びとよ 七番日記 化10 (異)『文政句帖』(政8)『浅黄空』『自筆本』上五「駕の」
 正月廿六日 晴(後略)
4086 はないぬきげん(機嫌)とり(取)けらし 七番日記 化10 (出)『句稿消息』『志多良』『希杖本』
 九月十四日 晴酉刻バラ〳〵雨 成美文通来外十包来
4087 はなやまこころおにあそ(遊)べ 七番日記 化10 (異)『浅黄空』上五「ちる花に」『自筆本』上五「散る桜」
 正月八日 晴 住田ニ入
4088 古垣ふるがきはな三月さんぐわつ十日とをか哉 七番日記 化10 (出)『句稿消息』
 八月五日 大晴 江戸文通止
4089 わらんぢ(草鞋)ぐあひ(具合)わろ(悪)さよはな一日ひとひ 七番日記 化10 「じ」→「ぢ」 (異)『浅黄空』中七下五「ぐあひ苦になる花見哉」
 正月廿七日 晴
4090 天邪鬼あまのじやく*ふまれたまゝで花見はなみ哉 七番日記 化11 *仁王像の足下に踏まれている小鬼
 二月廿八日 晴 野尻新田六月村直右ヱ門子六才池尻ガ用ニテ溺死 正月二日祖明*没 晴廿一雨六半晴ニ *竹口祖明
4091 有様ありやうわれはなより団子だんご哉 七番日記 化11 (出)『文政版』書簡 (異)『浅黄空』上五中七「正直はおれも花より」
 七月卅日 陰 晴廿一中半晴四雨九
4092 いもいほりはなまぎ(紛)こむ 七番日記 化11
 三月一日 晴
4093 堪忍かんにんをいたしにゆくはなかげ 七番日記 化11 「勘」→「堪」 (出)『句稿消息』『浅黄空』『自筆本』『文政版』
 正月廿八日 晴(後略…正月二日祖明没)
4094 [に]いつはな木陰こかげもなかりけり 七番日記 化11
 二月廿八日 晴(後略)
4095 小泥坊こどろばうはななかからたりけり 七番日記 化11 (異)『希杖本』中七「花の中より」
 二月五日 晴 田中ニ入春甫キクト皈
4096 ちる(散)はな喧嘩けんくわかひらがとほりけり 七番日記 化11
 十二月廿九日 小荒 △三百五十四日 文九十六丁
4097 ちる(散)はなつみむくひしら哉 七番日記 化11
 正月廿九日 陰南風 凍解道長沼上町ニ入
4098 ちる(散)はなはちさし(差)羅漢らかん哉 七番日記 化11 (出)『浅黄空』前書き「日ぐらし」『自筆本』「す」→「ス」
 春
4099 なんのそのはなさかうとくまいと 七番日記 化11 (異)『句稿消息』前書き「こちとらや」 中七下五「花が咲うが咲くまいが」
 十二月廿九日 晴 廿七晴一雪一雨 三百八十三日在菴七十五日桂好七十五日
4100 はなるも役目やくめ也けりおいにけり 七番日記 化11
 二月廿五日 晴
4101 山里やまざとかり(仮)後架こうか*もはなかげ 七番日記 化11 (出)『希杖本』(異)『浅黄空』『自筆本』中七「後架といふも」 *小便所
 二月廿八日 晴(後略)
4102 より(選)あき(飽)もと(元)もど(戻)るやはなかげ 七番日記 化11
 十二月十九日荒 文化十一年秋
4103 われちり(散)下手べたなるやかどはな 七番日記 化11
 三月十九日 晴 アサノ入
4104 おくられし*おほかみなくはなくも 七番日記 化12 *人の後をつけてきた狼
 八月廿一日 雨 墓詣(後略)
4105 きみがため不承ふしやう〴〵に花見はなみ哉 七番日記 化12 「性」→「承」 (類)『七番日記』化12) 下五「おどりけり」
 十二月卅日 吹雪又晴 去廿五日須坂ノ裏山ニ門松伐ニ登タル十四ノ男児狼ニ噛レテ死スト云々
4106 さく(咲)はなしのぎらひもさみ*するな 七番日記 化12 (異) 同日記 (化12) 中七下五「しの字嫌ひの本家かな」 *侮る
 八月廿一日 雨 墓詣(後略)
4107 にち〳〵のくそだらけ也はなやま 七番日記 化12
 七月卅日 晴 諏訪社ニ軍書談始 廿四晴内半雨三ニ雨三陰 在菴十日
4108 はなさい阿房あはう仲間なかまふえ(増)にけり 七番日記 化12 「安」→「阿」 「へ」→「え」
 日光祭り御役人付といふもの題に分て二百年忌の真似をしたりし時東本願寺菩薩
4109 はなさく(咲)弥陀みだ成仏じやうぶつこのかた(方)は 句稿消息 化12 (異)『七番日記』 (化12) 五月八日 晴 柏原ニ入雪居葬 妻本陣夕飯 前書き「東[本]願寺御門迹」 上五「涼しやな」 真蹟 前書き「本願寺」『句稿消息』『文化九-十年句帖写』(政10)『文政版』『希杖本』上五「涼しさや」
 二月卅日 晴 梅翁寺一件昨廿九日落着ト云々 廿六晴中六半晴三雪 在庵八日
4110 はなちる(散)弥陀みだ苦労くらうあそばさる 七番日記 化12 (出)『浅黄空』前書き「四十八夜をてうもんして」『自筆本』
 三月三日 晴 巳刻上条村哥舞伎未始皈
4111 はな廿日はつかくひへら(減)ねずみ哉 七番日記 化12

 送雲水
4112 やぶはなあとそわか(蘇婆訶)かならずよ 七番日記 化12 (異)『句稿消息』前書き「大和巡りする人に旅の真言といふをさづけて」 下五「忘るゝな」『浅黄空』『文政版』前書き「旅立に送」 上五下五「必よ・・・花の雲」『自筆本』上五下五「必よ・・・花の空」
4113 なかはなさかり忌中札きちゅうふだ 七番日記 化12 (出) 同日記 (化13)
4114 うしはなはきくだ親子おやこ哉 七番日記 化13
4115 おとろへやぶんにするはなやま 七番日記 化13 (出)『発句集続篇』
4116 うるさややまのおくにもはななんのと 七番日記 化13 (異) 同日記 (化13) 中七「山も仲々」
4117 ちるはな御免ごめんくわへぎせる哉 七番日記 化13 「加」→「咥」 (出)『発句集続篇』(異)『浅黄空』『自筆本』前書き「東叡山」 「さく花に咥へぎせるの御免かな」
4118 ちるはなもつかみこみけりばくちぜに 七番日記 化13
4119 はなさいんのうきなりにけり 七番日記 化13
4120 はなさくや下手へた念仏ねんぶつぜにる 七番日記 化13 (出)『句稿消息』(異)『文政句帖』(政7) 上五中七「花の世や下手念仏に」
4121 はなちる[や]一開帳ひとかいちょうあつぜに 七番日記 化13
4122 おとろへやはなおるにも口曲くちまがる 七番日記 化14 (出)『浅黄空』『自筆本』『文政版』
4123 喧嘩買けんかがいはなふんづけてとおりけり 七番日記 化14 (異)『浅黄空』前書き「上野」 中七「花けちらして」『自筆本』中七「花をちらして」
4124 はなさくや旅人たびびとのいふ乞食こじきあめ 七番日記 化14
4125 深山木みやまぎやしなのそだち[の]花盛はなざかり 七番日記 化14
4126 ごくつぶしはなかげにてくらしけり 七番日記 (出)『浅黄空』『自筆本』
4127 かごかきはおんな也けりはなやま 七番日記 政1
4128 けふははなまじ未来このさきがおそろしき 七番日記 政1 (異) 同日記 (政1) 上五中七「花見まじ 未来の程が」『浅黄空』『自筆本』中七 「見るや未来が」『文化九-十年句帖写』 (政10)『発句集続篇』前書き「耕ずして喰ひ 織ずして着る体たらく今まで罰のあたらぬもふしぎ也」 上五中七「花の陰寝まじ未来が」
 上野
4129 下馬札げまふだこれよりはな這入口はいりぐち 七番日記 政1
 三月十二日 晴 欲取蕗臺諏訪森ヲ通リ而行々上高丘然所在所佐介沢田二百刈園右[衛]門山崩落テ塞川其水切込テ田則看変川、神仙丹五十文買直ニ行二倉村憑栄次郎三介沢ノ田一見ス
4130 情強じやうごはまきそこなふ*[や]はなやま 七番日記 政1 *置去りにしようとして失敗する
4131 散花ちるはな辰巳たつみへそれる屁玉へだま哉 七番日記 政1
 しんぽ高台寺はしゆろぼきや入らぬお市小袖の裾ではく
4132 ちるはなやおいち小袖こそですそではく 七番日記 政1 (出)『文化九-十年句帖写』(政9)『発句集続篇』前書き「新保高大寺」『浅黄空』『だん袋』前書き「新保村高台寺」『自筆本』『発句鈔追加』
4133 散花ちるはななが〳〵し往生寺おうじょうじ 七番日記 政1
4134 ないそでふっせ〳〵花見はなみ哉 七番日記 政1
4135 畠縁はたべりにさけうる花盛はなざかり 七番日記 政1 (類) 同日記 (化14) 下五「麦の秋」
4136 はなおる拍子ひょうしにとれししやくり哉 七番日記 政1 (出)『浅黄空』前書き「病如得医」『文政版』前書き「如病得医」『だん袋』前書き「薬王品如得病医」『自筆本』『希杖本』
4137 はなさくや伊達だて[に]くわへしからぎせる 七番日記 政1 「加」→「咥」 「殻」→「空」 (出)『だん袋』『発句鈔追加』書簡 (異)『自筆本』上五中七「花ちるや伊達にくわへる」
4138 はなちるやとある木陰こかげ開帳仏かいちょうぶつ 七番日記 政1 (異)『おらが春』『文政版』前書き「三月十七日保科詣」 下五「小開帳」『自筆本』上五「花さくや」
4139 はなちるやつきいるかたが往生寺おうじょうじ 七番日記 政1 (異) 同日記 (政1) 中七「此日は誰が」『浅黄空』上五「散花や」『自筆本』中七下五「月入る方は西方寺」
4140 はなかさきてくらぼとけ哉 七番日記 政1 (異)『発句集続篇』中七「笠着ておはす」
4141 はなほとけさへおや哉 七番日記 政1 (出)『浅黄空』『だん袋』前書き「刈萱堂」『希杖本』(異)『自筆本』中七「石の仏も」『文政版』中七「地蔵ぼさつも」書簡 中七「仏の身にも」
 谷中
4142 ぐらしやはななかなる喧嘩買けんかがい 七番日記 政1
4143 ひとはなおおからくりのうき哉 七番日記 政1
4144 本丸ほんまるやあれも御用ごようはなくも 七番日記 政1
4145 われ〳〵も正月しょうがつよるはな 七番日記 政1
 甫外子はいかいの初登山に
4146 いざのぼれはなのしらくもふむまでに 真蹟 政2
4147 娑婆しゃばはなひらけばひらくとて 八番日記 政2 (出)『だん袋』『自筆本』『文政版』
4148 茶屋村ちゃやむら一夜ひとよ出来できはなやま 八番日記 政2 (異)『浅黄空』『自筆本』中七「一夜に湧くや」『おらが春』真蹟 中七下五「一夜にわきし桜かな」
 念仏踊
4149 はなさくや三味線しゃみせんにのる御念仏おねんぶつ 八番日記 政2 (出)『発句集続篇』
4150 はなちるや曲者くせものやらじというまゝに 八番日記 政2
4151 はなちるや末代まつだい無智むち凡夫衆ぼんぷしゅう 八番日記 政2 (出)『発句鈔追加』
4152 はなかげあか他人たにんはなかりけり 八番日記 政2 (出)『おらが春』『文政版』書簡 遺稿
4153 はなあなほしげなるきつね哉 八番日記 政2
4154 やまつきはなぬすびとをてらしたまふ 八番日記 政2 (出)『おらが春』『文政版』
4155 赤髪あかがみにきせるをさして花見はなみ哉 八番日記 政3 (出) 同日記 (政4)
4156 あれはなが〳〵とわらほとけ哉 八番日記 政3 (出)『自筆本』(異)『浅黄空』上五中七「花があれあれとて笑ひ」
4157 今迄いままでばちもあたらずはなあめ 真蹟 政3 (類)『おらが春』『希杖本』下五「昼寝蚊屋」『八番日記』(政2) 中七下五 「罪もあたらぬ昼寝哉」『発句集続篇』中七下五「罪もあたらず昼寝蚊屋」
4158 おやがぶん〴〵にゆく花見はなみ哉 梅塵八番 政3
4159 髪髭かみひげしろ仲間なかまはなかげ 八番日記 政3 (異)『梅塵八番』上五「髪結も」
4160 さく花やこり〴〵したるさかまた 八番日記 政3
4161 むしろやはなくたびれがどた〴〵 八番日記 政3 (異)『梅塵八番』中七下五「花草臥のどさ〴〵と」
 上京を送る
4162 先繰せんぐり花咲はなさくやま一日ひとひづゝ 八番日記 政3
4163 草庵そうあんてはこそ〳〵花見はなみ哉 八番日記 政3 (異)『梅塵八番』中七「来てはくつろぐ」
4164 挑灯ちょうちんではやしたてけりはなくも 八番日記 政3 (異)『文政版』前書き「新吉原」 上五中七「行灯ではやしたてるや」
4165 挑灯ちょうちんはな雲間くもまいりにけり 八番日記 政3
4166 遠山とおやまはなあかるし東窓ひがしまど 八番日記 政3 (異)『文政句帖』(政6) 下五「うしろ窓」 同句帖 (政7) 中七下五「花の明りやうしろ窓」『浅黄空』『自筆本』中七下五「花の明りや夜の窓」
4167 はなさくにつかはれて大和やまとまで 八番日記 政3 (出)『自筆本』(異)『梅塵八番』中七下五「目につかはるゝ大和道」
4168 はなちつてどつとくずるゝ御寺みでら哉 八番日記 政3 (異)『梅塵八番』中七「どつとくつろぐ」
4169 はなちるや日傘ひがさかげ野酒盛のさかもり 八番日記 政3 (出)『浅黄空』『自筆本』
4170 わかしゅ先越さきこされしよ花のかげ 八番日記 政3
 此年寒さ人なやみければ
4171 かぜかみちくらへござれはなさく 八番日記 政4 (出)『浅黄空』前書き「風を送」『自筆本』前書き「風はやりげに」
4172 かぜはやり仕廻しまへばはな仕舞しまい哉 八番日記 政4 (出)『浅黄空』『自筆本』『発句集続篇』
4173 くつろぎてはなさく御成過おなりすぎ 八番日記 政4 (出)『自筆本』(異)『梅塵八番』中七「花も咲けり」『浅黄空』前書き「隅田堤」 「くつろいで花もさくかよ御成道」
4174 さくはな袖引そでひくあめがけふもふる 八番日記 政4
4175 三絃さみせんおややしなふやはなかげ 八番日記 政4 (出)『自筆本』
4176 高井たかいのや只一本ただいっぽんはなくも 八番日記 政4
4177 団子だんごなどあきなひながら花見はなみ哉 八番日記 政4
4178 をかざすいたちよどこだはなくも 八番日記 政4 (異)『浅黄空』『自筆本』中七「鼬よいかに」
4179 どこそこやてんかけておく花見はなみ 八番日記 政4
4180 年寄としよりこし花見はなみ迷子札まいごふだ 八番日記 政4 「花花」→「花見」 (異)『浅黄空』上五中七「花さくや親爺が腰の」『浅黄空』前書き「吉原」 上五中七「夜桜や親爺[が]腰の」『自筆本』上五中七「花さくや爺が腰の」
4181 何事なにごともなくてはなはるも哉 八番日記 政4
4182 何者なにもの[の]花見はなみわきよれ〳〵と 八番日記 政4
4183 はなさくうし牛連うしづれうまうま 八番日記 政4 (出)『浅黄空』『自筆本』
4184 花寒はなさむいぬものがれぬくさめ哉 八番日記 政4 (異) 同日記 (政4) 上五中七「花咲て犬もくん〳〵」
4185 はなちりぬなににやらずのあめ七日なのか 八番日記 政4 (異)『梅塵八番』中七「あんにやらずの」
4186 はなならば老木おいぎはゆるせおしちかぜ 八番日記 政4 「ぬ」→「ば」 (異)『浅黄空』上五中七「老木をば花も嫌ふか」『自筆本』上五中七「咲花も老木ぞ来るな」
4187 はなやま東西ひがしにし南北みなみきたひと 八番日記 政4 (異)『文政句帖』(政5) 上五「居ながらや」
4188 はなふゞきどろわらんぢでとおりけり 八番日記 政4 「じ」→「ぢ」
4189 はなんといたせばしたに〳〵哉 八番日記 政4
4190 はなさくひと風引かぜひきぬ 八番日記 政4
4191 ひとかぜはなもうすおよばぬぞ 八番日記 政4
4192 菩薩達ぼさつたち御出現ごしゅつげんあれはなくも 八番日記 政4
4193 あめりてのかたまりて花盛はなざかり 文政句帖 政5
4194 いま花見はなみがてらの小盗人こぬすびと 文政句帖 政5
4195 いらぬはなおりたくるが手癖てぐせ哉 文政句帖 政5
4196 傘持かさもちはばくちうちはなかげ 文政句帖 政5
4197 京迄きょうまで一筋道ひとすじみち花見笠はなみがさ 文政句帖 政5
4198 国中くにじゅうそうびいきなりはなくも 文政句帖 政5
4199 下戸衆げこしゅうはさもいんきなりはなかげ 文政句帖 政5 (出) 同句帖 (政8)
4200 ことしきりなどゝいふ也花見笠はなみがさ 文政句帖 政5
4201 さそ(誘)はれてきり(義理)いっぺんの花見はなみ哉 文政句帖 政5
4202 ちるはなにつけても念仏ねんぶつぎらひ哉 文政句帖 政5
4203 ちるはな人橋ひとはしかゝるあさかやま 文政句帖 政5
4204 ちるはなおににさへなみだかな 文政句帖 政5
4205 つまわれうらなふかはなもちる 文政句帖 政5
4206 てらはなはりあいもなくちりにけり 文政句帖 政5
4207 長旅ながたびはなせ[た]るよしのやま 文政句帖 政5
4208 まつ切手きりてをもたぬ花見衆はなみしゅう 文政句帖 政5
4209 花陰はなかげかさぬげしたに〳〵哉 文政句帖 政5
4210 はなさくやいま廿年前にじゅうねんまえならば 文政句帖 政5
4211 はなさく大権現だいごんげん風定かぜさだめ 文政句帖 政5
4212 はなさくやがな一日いちにち立仏たちぼとけ 文政句帖 政5
4213 はなやばせをおなじほとけ 文政句帖 政5
4214 はなもっうまれたあいそ哉 文政句帖 政5 (異)『文政版』『希杖本』真蹟 下五「果報哉」
4215 はな西にしのぞみはなかりけり 文政句帖 政5
4216 はな田舎いなかみだ(弥陀)本願寺ほんがんじ 文政句帖 政5 (類) 同句帖 (政5) 上五中七「鹿も角落すやみだの」同句帖 (政5) 上五中七「鬼茨もなびくやみだの」 同句帖 (政5) 上五中七「西へちるさくらやみだの」書簡 前書き「三月廿三日東御門迹下向に」 上五中七「木々もめを開らくやみだの」
4217 はな越後えちごくだりの本願寺ほんがんじ 文政句帖 政5 (類) 同句帖 (政5) 上五「春風や」
4218 はな出家しゅっけさむらいしょあきんど 文政句帖 政5
4219 花見はなみせん娑婆しゃば逗留とうりゅう其中そのうちは 文政句帖 政5
4220 はなくもひとはけぶりとなりにけり 文政句帖 政5
4221 人声ひとごえ西にしもひがしも花吹雪はなふぶき 文政句帖 政5
4222 迷子札まいごふだじいもさげて花見笠はなみがさ 文政句帖 政5
4223 みよしのや寝起ねおきはなくもうえ 文政句帖 政5 (異) 同句帖 (政7) 中七「寝ころぶ花の」
4224 焼飯やきめしをてんで[に]かじる花見はなみ哉 文政句帖 政5「ぢ」→「じ」
4225 わかやくはなぬすみしもむかし哉 文政句帖 政5
4226 産声うぶごえりつもりけりはなかね 文政句帖 政6
4227 えどをのぼひとはなやま 文政句帖 政6
4228 さくはなくもうえにて寝起ねおき哉 文政句帖 政6
4229 空色そらいろかさつゞく也はなくも 文政句帖 政6 (異)『浅黄空』『自筆本』中七下五 「傘のつづくや花盛り」『発句集続篇』中七下五「傘続きけり花ぐもり」
4230 はなさくやきょう美人びじんほおかぶり 文政句帖 政6 (出) 同句帖 (政7) (異)『浅黄空』『自筆本』上五中七「花ちるや都の美女が」
4231 はなくやそこらは野屎のぐそ野小便のしょうべん 文政句帖 政6
4232 はなをうしろになして江戸えどびいき 文政句帖 政6
4233 はなおやをやしなふからす哉 文政句帖 政6 (出) 同句帖 (政7)
4234 はなひとさとのきず也花盛はなざかり 文政句帖 政6 「づ」→「ず」
4235 はなんだわらぢながらやどた〴〵 文政句帖 政6 (異)『浅黄空』『自筆本』上五「花を見た」
4236 ひと〴〵[や]かさきてはなくもいる 文政句帖 政6 (出) 同句帖 (政7)
4237 二渡ふたわたして[の]さきはなくも 文政句帖 政6
4238 一銭いっせんちゃ江戸えどぶりやはなかげ 文政句帖 政7
4239 いぬどもやはねくりかえ花吹雪はなふぶき 文政句帖 政7 (出) 同句帖 (政8)
4240 馬乗うまのり花見はなみなか一文字いちもんじ 文政句帖 政7 (異)『あつくさ』上五「馬乗が」
4241 江戸えどごえやあたり八間はっけんはなやま 文政句帖 政7
4242 江戸えどごえ花見はなみはてのけんかひ 文政句帖 政7 「けん花」→「けん嘩」
4243 大猫おおねこ尿しとかくす也はなゆき 文政句帖 政7
4244 おしなべてはなにしなのゝ神路山しんじやま 文政句帖 政7 (異) 同句帖 (政7) 上五「人の気も」
4245 御山おんやまひとよばるにも花礫はなつぶて 文政句帖 政7
4246 上下かみしも酔倒よいだおれありはなかげ 文政句帖 政7
4247 小言こごといふ相手あいてもあらば花莚はなむしろ 文政句帖 政7 (類)『だん袋』下五「菊の酒」『文政版』前書き「やかましかりし老妻ことしなく」『文政句帖』下五「けふの月」
4248 十人じゅうにん目利めききはづれてはなあめ 文政句帖 政7 (異) 同句帖 (政8) 中七「目利ちがふや」
4249 第一だいいちくすりはなやま 文政句帖 政7
4250 大名だいみょうはなる也家根やねまど 文政句帖 政7
4251 ただもあいそにたつやよしのやま 文政句帖 政7
4252 散花ちるはなりつもりけり馬屎塚まぐそづか 文政句帖 政7
4253 としまかりよればはなより団子だんご哉 文政句帖 政7 (異) 書簡「としよりの身には花より玉子哉」
4254 をしらぬふるちかづきやはなやま 文政句帖 政7
4255 二度目にどめ[には]病気びょうきをつかふ花見はなみ哉 文政句帖 政7 (異) 同句帖 (政8) 上五「次の日は」『嘉永版』上五「さる人は」
4256 二仏にぼとけ中間ちゅうげんうまれて花見はなみ哉 文政句帖 政7 (異) 同句帖 (政6) 下五「桜哉」
4257 はなさくみちまがりにたつ地蔵ぢぞう 文政句帖 政7 (出)『浅黄空』『自筆本』
4258 はなかげたがひまくれしうす草履ぞうり 文政句帖 政7
4259 はなくもうえにて寝物ねものがたり哉 文政句帖 政7
4260 はな[の]やまいのちのせんたくどころ哉 文政句帖 政7
4261 はなるもぜにをとらるゝみやこ哉 文政句帖 政7
4262 ぶら〴〵と不断ふだんなり花見はなみ哉 文政句帖 政7
4263 宮人みやびときぬきせる花見はなみ哉 文政句帖 政7 「絹」→「衣」 (異) 同句帖 (政8) 中七「歯に衣きせて」
4264 あつさりとあさぎ頭巾ずきん花見はなみ哉 文政句帖 政8 (類)『七番日記』(化12) 下五「交ぞ」
 指月上人の位階上りけるを祝して
4265 いたれりやほとけかたより花衣はなごろも 真蹟 政8
4266 笠程かさほどはなさきけり手杵てぎね哉 文政句帖 政8 (類) 同句帖 (政8) 下五「木下闇」『七番日記』(化7) 中七下五「花が咲たぞとぶ蛍」
4267 角力場すもうばんとのはなからる 文政句帖 政8
4268 猫盗ねこぬすまれてからちかづきやはな宿やど 文政句帖 政8
4269 はなさき娑婆即しゃばそく寂光じゃっこう浄土じょうど哉 文政句帖 政8 「則」→「即」
4270 はなさくちる天狗てんぐ留主毎るすごとに 文政句帖 政8 「事」→「毎」
4271 はなうらくむ袖引そでひくあめなどゝ 文政句帖 政8
4272 はなにわとりるや浅草寺せんそうじ 文政句帖 政8 (出)『文政版』
4273 人撰ひとえらみして一人ひとりはなかげ 文政句帖 政8 (出)『文政版』
4274 ひとればひとりのつれはなやま 文政句帖 政8
4275 いまねこ杓子しゃくし花見笠はなみがさ 政九十句写 政9 (出)『ほまち畑』前書き「花見笠 文政八酉年」『文政版』『希杖本』『発句鈔追加』
4276 おどされたいぬのまねして花見はなみ哉 政九十句写 政9 (異)『羅浮清和』中七「犬の真似する」
4277 ぢゝいぬにおどされて花見はなみ哉 政九十句写 政9 (出)『希杖本』
4278 まゝ子花こばないぢけ仕廻しまいもせざりけり 政九十句写 政9 (出)『希杖本』
4279 山寺やまでらそべるしたはなくも 政九十句写 政9 (出)『希杖本』『発句集続篇』
4280 をかえてひがしのそらを花見笠はなみがさ あつくさ
4281 御印文ごいんもんかしらはなのちりにけり 自筆本
 修羅
4282 こえ〴〵にはな木陰こかげのばくち哉 文政版
4283 さすがはな(散)るにみれん(未練)はなかりけり 発句鈔追加
 十王堂
4284 ちるはなをむきいだ閻魔えんま哉 遺稿
 木母寺堤
4285 ころぶや御本丸ごほんまる御用ごようはなかげ 浅黄空 (異)『自筆本』上五「寝てくふ」
4286 花衣はなごろもよごれ去来さりきとみゆる也 真蹟
 白眼者他世上人
4287 はなさく自慢じまんをきゝにくるすゞめ 発句鈔追加
4288 はなかげなむさん火打ひうちなかりけり 浅黄空 (出)『自筆本』『文政版』
4289 はなかげなばみやうりをおもふべし 真蹟
4290 はなのなんのと[ん]ちんかん五十年ごじゅうねん 随斎筆紀
4291 はなほりあとをおぼえてかぜく 真蹟 「へ」→「え」
4292 花見笠はなみがさ一日ひとひわらぢのぐはひ哉 自筆本
4293 髭殿ひげどのさきんこされけりはなかげ 浅黄空 (出)『自筆本』(類)『七番日記』(化9) 下五「はつ松魚」
 菫蒲公[英]などおのがさま〴〵咲ほこる中を日影長閑に隅田川流れてしづ心なく花のほろ〳〵散る春色なるべし
4294 吹消ふきけしたやうに日暮ひぐれ花野はなの哉 真蹟
4295 ふき煮〆にしめくばりてはなかげ 浅黄空 (出)『自筆本』(異)『七番日記』(化13) 下五「山桜」
4296 ほく〳〵と花見はなみるはどなた哉 真蹟