今日の歳時記: ボタン[牡丹]

牡丹の 芽にくれなゐの 寒さあり 飯田 龍太

牡丹は花も豪華だが、春の芽立ちも劣らない。
それは不動明王をつつむ火炎に似ている。
なるほど、紅蓮の炎を思わせるが、まだ寒々としてみえる。
それを「くれなゐの寒さ」と一言で詠った。
“いのち”の炎をたぎらせている姿が伝わってくる…
我々も、そうありたい…

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