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shaw
ひっぱりて 動かぬ橇や 引っぱりぬ 高野 素十
サンタさんの橇は空を飛ぶが、もとより、橇は軽やかに雪上を滑るものと思われている。 でも、実際はそうではない。 人や物を載せて重くなれば、なおのこと。 馬か人が渾身の力をふりしぼってもビクともしないのだ。 ふと、我が身を振り返って、「いつの間に、時の過ぎたる手も足も、我をはなれし如き日続きて」と、手足が思い通りに動かないことに、愕然とする。 ある方が、「歳を重ねることは『老化』ではなく、『進化』ですよ」とおっしゃっていましたが、はて…
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