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shaw
子を泣かし 凩こっぱ みぢんなり 植田 珠實
晩秋から初冬にかけて吹く、木の葉を吹き散らす冷たい北寄りの風。 ひゅうひゅうと勇ましい音をたてて飛びまわる凩。 そんな中、ホッペをふくらませた元気のよい横顔(風っ子)が見えたりしたものだが、勢いあまって転んだり、ぶつかったりで、大きな泣き声が聞こえてきたりもした。 だが、泣き声に困り果てているのは、近づきになりたい凩のほうかもしれない…
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