零れ話: アワ[泡]

街のなかで海の声が聞こえることがある。
波の音にまじるカモメの声、海中を立ちのぼる泡たちのささやき。
目を閉じれば、自分自身もその泡の一粒となる。
夏という大きな世界に包まれている「小さな泡」として漂う、心地よさがしみてくる。
なんという幸福感…

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