来月九日から、大相撲名古屋場所が始まる。
新大関・高安関の登場、横綱・稀勢の里関の復活と、話題は尽きない。連日の“満員御礼”が予想される。
ところで、「シコをふむ」の「シコ」を「四股」と書くのは、その動作を表すために後から当てた字で、元々は「醜(シコ)」と書く。
この醜は“みにくい”との意ではなく、“強いこと”を意味する言葉である。
四股は、取り組む前の準備運動であると同時に、一種の示威運動でもある。「ふむ」というのは、足で土俵を踏むことではなく、相手を“醜”、つまり強者と見なし、その“醜”を踏み破るとの心意気を表す。
シコ名も、本来は「醜名」と書き、シコをふむ者の名であった。
零れ話: シコ[四股]
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