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shaw
花栗の ちからかぎりに 夜もにほふ 龍太
梅雨の頃、山道を辿ると、甘くて青臭い栗の花が匂ってくる。足下には雄花の房が散り敷きつめられ、栗の木の梢を見上げると、曇り空に、黄白色の花がたわわに咲いている。 さて、梅雨の語源は「ついる」といわれ、漢字で「栗花落」。 梅雨の頃、栗の花が散る様子を表したものだ。 漢字表記は、梅にとって代わられたが、梅雨はまさに栗の花の時期でもある。
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