零れ話: クスリ(薬)の語源

「薬は久須利(くすり)とよむ。奇験をもって名を得たらしいが、また、草作(くさす)ともいわれ、薬には草類が多いからだろう」との説がある。
一方、「クスリの原義は令和(なぐし)の意で、神を和し、人を和し、風の和、波の和などの和(なぎ)にて、体言なれどナグシなり」と説明している。
いずれにしても、疾病は神の意志によるもので、人間が神を犯すようなことがあると、たたって病気が起きると信じられおり、病気は“神気(かみのけ)”とも呼ばれていた。
神気をはらうには、やはり、“奇(くす)しき力”が求められると信じられいたのだろう。
ところで、今の世情を清め正す“薬師”は、何処に…

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