今日の歳時記: キリノハナ[桐の花]

通る時 落ちしことなく 桐の花 草田男

桐は日本各地に広く栽培されている。幹の丈は9mにも及び、径90㎝にも達するものがある。
初夏の頃、紫色の大形の唇形花を多くつける。見た目に清楚で芳香がある。
切れば直ぐに芽を出して生長する意で、動詞の「きる」が、そのまま「きり」になったとの説がある。
また、早く切り出せることから、農村では、女の子が生まれると桐の苗を植えて、結婚する時に、それで箪笥を作って、持たせるところがある…、親の願いがこもっている。

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