零れ話: 語源の話[植物編]

草木の名は、古代の人々の信仰や生活様式と深く結びついているものが多い。例えば、下記のようなものがあげられる。
マツ( 松 )→ 真(マ)霊(チ)の木の約転で、古くはマトともいった。
カシワ(柏)→ 炊事に使う木の意で、炊(カシ)著(ハ)から、また、堅(カ)し葉(ハ)木の略ともいわれる。
キリ( 桐 )→ 伐(カ)るの名詞形。キリは伐りこめば伐りこむほど育つことから。
クスノキ(楠)→ 薬(クス)の木。
タケ( 竹 ) → 長(タ)け生うる意。
サクラ(桜) → 開(サク)に接尾語ラがついた。咲麗(サキウラ)の約ともいわれる。

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