さる家の雛祭りでのこと。
主人公のあどけない女の子が、桃と柳の枝を配ってまわっていた。その素敵な贈り物を、客人たちは和やかに微笑みなが受け取っている。桃の花と芽吹いた柳、その紅と緑の配色も春らしい。
もう少しいたら、繰り広げられる光景である。
江戸時代は祝日であったが、明治に入り廃止になった。戦後、祝日化が話題になったが、三月は北海道・東北をはじめ、寒冷で気候の悪い時期であることから、全国的に温暖な五月に、“端午の節句”として祝日化する案が採用になったという。
零れ話: 桃の節句
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