今日の歳時記: アゼビ[畦火]

ひとすじの あぜの煙を かえりみる 素十

早春、田畑の畦を焼くのは、害虫の卵や幼虫を絶滅させるもので、残った灰は有用な肥料となる。
冬枯れの畦がまたたく間に燃え、黒々とした焼け跡があちこちに見え隠れする光景は、春近くの、みじかな風物詩である。
未だ、畦は雪の下。煙がたなびくのは、もう少し先か…、待ちどうしいなぁ。

Leave a comment