二月に最初の午(うま)の日を「初午」といって、全国のお稲荷さんで縁日が開かれる。元来、地方には山の神信仰があり、春に山の神が田におりてきて、秋の収穫が終わると、再び山に戻ってゆくと思われていた。
何故、二月か…、京都伊奈利山の山の神の祭祀(さいき)権を土地の帰化豪族がにぎり、山上に神社を祀った。その日が二月の初午だったからという。
伊奈利は稲生(いねなり)の転生で、神が稲を背負っている姿から稲荷という字が生まれたと伝えられる。
キツネは…、真言密教の影響で、神がキツネに乗っているという伝承から稲荷信仰と結びついたのである。
零れ話: ハツウマ[初午]
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