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shaw
星移り 物変りどてら 古びけり 草城
丹前ともいう。寝巻の上に着る厚綿入りの普段着。広袖で、生地は木綿または絹布、ウール。 江戸時代の初期に、神田の堀丹後守の邸前に、町屋風呂があり、これを丹前風呂と称し、美しい女性(湯女〈ゆな〉)を大勢置いて、たいそう繁盛していたという。この風呂に通う遊客の間に流行した派手な風俗を丹前風といって、厚綿を入れた広袖姿であった。それから丹前は、どてらの異名となった。 最近、見かけることも少なくなったが、幼き頃、着ていた記憶があり、暖かった思い出が残っている。
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