零れ話: 銀の国・日本

マルコ・ポーロの「東方見聞録」によってヨーロッパに紹介されたジパング(日本)は、”金の国”であった。これを信ずる者が多く、コロンブスもその一人であった。室町時代の末期 (16世紀中頃)、初めて日本の地に至ったヨーロッパ人たちは 、ここが”金の国”にならずとも”銀の国”であることを知って驚いた。
その頃の日本は、戦国時代末期で、諸大名は銀山を発掘し、銀をたくわえていた 。やがて花開く豪華な桃山文化は、こうした豊富な銀の力を背景としている。

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