1946年11月内閣告示第33号

現代かなづかいの口語文は1946年11月内閣告示第33号により以下のとおり定められ(細則01を一部編集した)、以前使われていたかな表記は歴史的かなづかいと呼ばれるようになった。この改革は単に表記法の変革にとどまらない、日本語が伝統的につちかってきた感性そのものをこわしてしまったのではないだろうか。→歷史的かな遣いとは

일본어 현대 가나(かな) 표기의 구어문은 1946년 11월 내각 고시 제33호에 의해 다음과 같이 정해졌다. 그때까지 사용되던 것은 역사적 가나 표기라고 불리게 되었다. 이 개혁은 단순히 표기법의 변혁에 그치지 않고, 일본어가 전통적으로 길러온 감성 그 자체를 파괴해 버린 것은 아닐까.

no内閣告示第33号昭和21(1946)年11月16日
00まえがき
1 このかなづかいは,大体,現代語音にもとづいて,現代語をかなで書きあらわす場合の準則を示したものである。
1 このかなづかいは,主として現代文のうち,口語体のものに適用する。
原文のかなづかいによる必要のあるもの,またはこれを変更しがたいものは除く
01発音  新かな 旧かな
   い   ゐ
   い   ひ
   え   ゑ
   え   へ
   お   を
   お   ふ
   お   ほ
カ   か   くわ
ガ   が   ぐわ
ジ   じ   ぢ
ズ   ず   づ
ワ   わ   は
ウ   う   ふ
02発音  新かな 旧かな
ユウ  ゆう  いう,いふ,ゆふ
オオ  おう  あう,わう,あふ,はう
コオ  こう  かう,くわう,かふ,こふ
ゴオ  ごう  がう,ぐわう,がふ,ごふ
ソオ  そう  さう,さふ
ゾオ  ぞう  ざう,ざふ
トオ  とう  たう,たふ
ドオ  どう  だう
ノオ  のう  なう,なふ,のふ
ホオ  ほう  はう,はふ,ほふ
ポオ  ぽう  ぱう
ボオ  ぼう  ばう,ばふ,ぼふ
モオ  もう  まう
ヨオ  よう  やう,えう,えふ
ロオ  ろう  らう,らふ
03発音   新かな  旧かな
キュウ  きゅう  きう,きふ
ギュウ  ぎゅう  ぎう
シュウ  しゅう  しう,しふ
ジュウ  じゅう  じう,じふ,ぢゆう
チュウ  ちゅう  ちう
ニュウ  にゅう  にう,にふ
ヒュウ  ひゅう  ひう
ビュウ  びゅう  びう
リュウ  りゅう  りう,りふ
04発音   新かな  旧かな
キョオ  きょう  きやう,けう,けふ
ギョオ  ぎょう  ぎやう,げう,げふ
ショオ  しょう  しやう,せう,せふ
ジョオ  じょう  じやう,ぢやう,ぜう,でう,でふ
チョオ  ちょう  ちやう,てう,てふ
ニョオ  にょう  ねう
ヒョオ  ひょう  ひやう,へう
ビョオ  びょう  びやう,べう
ミョオ  みょう  みやう,めう
リョオ  りょう  りやう,れう,れふ
細01細則 ( × 当用漢字以外の漢字を示す)
はい,え,おと書く。ただし助詞のを除く。
  例
1,をいと書くもの
いど(井戸
ヰド
) いのしし(
ヰノシシ×
) くわい(慈姑
クワヰ ×
) あい(
アヰ×
) まいる(
マヰ
る) いる(
る) いびょう(胃病
ヰビヤウ
) けんい(権威
ケンヰ
) いち(位置
ヰチ
) いさん(遺産
ヰサン
) いにん(委任
ヰニン
) たいい(大尉
タイヰ
) くいき(区域
クヰキ
) しょくいん(職員
シヨクヰン
) びょういん(病院
ビヤウヰン
) よいん(余韻
ヨヰン
) すいどう(水道
スヰダウ
) すいさつ(推察
スヰサツ
) すいじ(炊事
スヰジ
) すいじゃく(衰弱
スヰジヤク
) ずいぶん(随分
ズヰブン
) いっつい(一対
イツツヰ
) ゆいごん(遺言
ユヰゴン
) しんるい(親類
シンルヰ

2,をえと書くもの
こえ(
コヱ
) つえ(
ツヱ×
) すえ(
スヱ
) うえる(
ゑる) すえる(
×
ゑる) えとく(会得
ヱトク
) ちえ(智慧
チヱ××
) えこう(回向
ヱカウ
) このえ(近衛
コノヱ
) ちょうえつ(超越
テウヱツ
) えんきん(遠近
ヱンキン
) こうえん(公園
コウヱン
) けんえん(犬猿
ケンヱン ×
) いちえん(一円
イチヱン
) ぎょえん(御苑
ギヨヱン ×
) えんさ(怨嗟
ヱンサ××
) えんじょ(援助
ヱンジヨ
) えんざい(冤罪
ヱンザイ×

3,をおと書くもの
おけ(
ヲケ×
) おか(
ヲカ×
) うお(
ウヲ
) とお(
トヲ
) おど(
ヲド
る) おしえる(
ヲシ
へる) しおれる(
シヲ×
れる) おしい(
しい) おかしい(をかしい) あおい(
あヲ
い)  おめい(汚名
ヲメイ
) おかん(悪寒
ヲカン
) ろうおう(老翁
ラウヲウ
) かおく(家屋
カヲク
) おんど(温度
ヲンド
) へいおん(平穏
ヘイヲン
) くおん(久遠
クヲン
) おんりょう(怨霊
ヲンリヤウ×
細02くわぐわはか,がと書く。
  例
1,くわをかと書くもの
かがく(化学
クワガク
) かへい(貨幣
クワヘイ
) かふん(花粉
クワフン
) けっか(結果
ケツクワ
) かし(菓子
クワシ
) かこ(過去
クワコ
) かがく(科学
クワガク
) かじ(火事
クワジ
) かもく(課目
クワモク
) かいぎ(会議
クワイギ
) かいが(絵画
クワイガ
) こうかい(後悔
コウクワイ
) はかい(破壊
ハクワイ
) かいすう(回数
クワイスウ
) きかい(奇怪
キクワイ
) ゆかい(愉快
ユクワイ
) かくとく(獲得
クワクトク
) かくだい(拡大
クワクダイ
) かつどう(活動
クワツダウ
) こうかつ(狡猾
カウクワツ××
) かんげい(歓迎
クワンゲイ
) かんり(官吏
クワンリ
) きかん(帰還
キクワン
) いっかん(一貫
イツクワン

2,ぐわをがと書くもの
がれき(瓦礫
グワレキ××
) がしょう(臥床
グワシヤウ×
) がいこく(外国
グワイコク
) いちがつ(一月
イチグワツ
) がんり(元利
グワンリ
) がんやく(丸薬
グワンヤク
) こんがん(懇願
コングワン
細03はじ,ずと書く。
  例
1,をじと書くもの
あじ(
アヂ
) ふじ(
フヂ×
) わらじ(草鞋
ワラヂ ×
) ねじる(
×
ぢる) はじる(
ぢる) よじる(
×
ぢる) じぞく(持続
ヂゾク
) じ(
×
) じく(
ヂク
) じんち(陣地
ヂンチ
) じょせい(女性
ヂヨセイ
) さくじょ(削除
サクヂヨ

2,をずと書くもの
うずら(
ウヅラ×
) うず(
ウヅ×
) みず(
ミヅ
) ゆずる(
ユヅ
る) うずめる(
ウヅ
める) さずける(
サヅ
ける) めずらしい(
メヅ
らしい) はずかしい(
ハヅ
かしい) しずかに(
シヅ
かに) まず(
づ) だいず(大豆
ダイヅ
) ずじょう(頭上
ヅジヤウ
) さんずのかわ(三途
サンヅ

カハ
) ずが(図画
ヅグワ

たゞし
(1)2語の連合によって生じたはぢ,づと書く。
  例
はなぢ(鼻血) もらいぢち(もらひ乳) ひぢりめん(
×

×
) ちかぢか(近々) みそづけ(味
×漬
×
) みかづき(三日月) ひきづな(引綱) つねづね(常々) いれぢえ(入
×慧
×
) ちゃのみぢゃわん(茶飲茶
×

(2)同音の連呼によって生じたは,ぢ,づと書く。
  例
ちぢみ(縮み) ちぢむ(縮む) つづみ(鼓) つづら(
×籠
×
) つづく(続く) つづる(
×
る)
細04ワに発音されるは,わと書く。たゞし助詞のは,はと書くことを本則とする。
  例
かわら(
カハラ×
) かわ(
カハ
) にわ(
ニハ
) あらわす(
アラハ
す) まわる(
マハ×
る) こわれる(
コハ×
れる) あらわない(
アラ
はない) あつかわない(
アツカ
はない) うたわない(
ウタ
はない) かわいらしい(かはいらしい) くわしい(
クハ
しい) けわしい(
ケハ
しい) にわかに(
ニハ×
かに) すなわち(
スナハ
ち) びわ(琵琶
ビハ××
) びわ(枇杷
ビハ××
細05イに発音されるは,いと書く。
  例
うぐいす(
ウグヒス×
) たい(
タヒ×
) はい(
ハヒ
) いいわけ(言訳
イヒワケ
) ついやす(
ツヒヤ
す) たいらげる(
タヒラ
げる) ならいます(
ナラ
ひます) おもいます(
オモ
ひます) したがいます(
シタガ
ひます) ちいさい(
チヒ
さい) こいしい(
コヒ
しい) ついに(
ツヒ
に)
細06ウに発音されるは,うと書く。
  例
あらう(
アラ
ふ) まう(
ふ) あう(
ふ) かう(
ふ) うたう(
ウタ
ふ) しなう(
シナ×
ふ) いう(
ふ) くう(
ふ) すう(
ふ) ぬう(
ふ) ゆう(
ふ) くるう(
クル
ふ) あらそう(
アラソ
ふ) うけおう(請負
ウケオ
ふ) おもう(
オモ
ふ) あやうい(
アヤフ
い)
細07オに発音されるは,おと書く。
  例
あおい(
アフヒ×
) あおぐ(
アフ
ぐ) あおる(
アフ×
る) たおす(
タフ
す)
細08エに発音されるは,えと書く。たゞし助詞のは,へと書くことを本則とする。
  例
かえる(
カヘル×
) いえ(
イヘ
) まえ(
マヘ
) かんがえ(
カンガヘ
) かえる(
カヘ
る) さえずる(
サヘヅ×
る) すくえ(
スク
へ) ひろえ(
ヒロ
へ) さえ(助詞さへ)
細09オに発音されるは,おと書く。
  例
いきおい(
イキホヒ
) かお(
カホ
) しお(
シホ
) におい(
ニホヒ×
) おおかみ(
オホカミ×
) おおやけ(
オホヤケ
) こおり(
コホリ
) こおろぎ(蟋蟀
コホロギ××
) ほおずき(酸漿
ホホヅキ ×
) ほお(
ホホ×
) ほおのき(朴木
ホホノキ×
) もよおし(
モヨホ
し) なおす(
ナホ
す) しおおせる(為遂
シオホ
せる) とどこおる(
トドコホ
る) とおる(
トホ
る) おおい(
オホ
い) おおきい(
オホ
きい) とおい(
トホ
い) なお(
ナホ
細10ユの長音は,ゆうと書く。
  例
1,いうをゆうと書くもの
ゆうじん(友人
イウジン
) ゆうげん(幽玄
イウゲン
) ゆうびん(郵便
イウビン
) ゆうわく(誘惑
イウワク
) りゆう(理由
リイウ
) しょゆう(所有
シヨイウ
) ゆうぎ(遊戯
イウギ
) ゆうぜん(悠然
イウゼン×
) ゆうりょ(憂慮
イウリヨ

2,いふをゆうと書くもの
とゆう(都邑
トイフ ×

3,ゆふをゆうと書くもの
ゆうがた(夕方
ユフガタ
細11エ列長音は,エ列のかなにえをつけて書く。
  例
ねえさん(姉さん) ええ(応答の語)
細12オの長音は,おうと書く。
  例
1,あうをおうと書くもの
おうか(桜花
アウクワ
) ちゅうおう(中央
チユウアウ
) おうむ(鸚鵡
アウム××
) おうう(奥羽
アウウ

2,わうをおうと書くもの
よおう(
ヨワ
う) おうらい(往来
ワウライ
) こくおう(国王
コクワウ
) おうせい(旺盛
ワウセイ×
) おうじ(皇子
ワウジ
) おうごん(黄金
ワウゴン
) おうし(横死
ワウシ

3,あふをおうと書くもの
おうぎ(
アフギ
) おうみ(近江
アフミ
) おうとつ(凹凸
アフトツ××
) おうなつ(押捺
アフナツ ×
) おうりょくこう(鴨緑江
アフリヨクカウ×

4,はうをおうと書くもの
あおう(
×
はう) かおう(
はう) まおう(
はう) こおう(
コハ
う)
細13およびゴの長音はこう,ごうと書く。
  例
1,かうをこうと書くもの
こうじ(
カウヂ×
) こうがい(
カウガイ×
) こうべ(神戸
カウベ
) さこう(
かう) きこう(
かう) こうばしい(かうばしい) あこう(
アカ
う) ちこう(
チカ
う) こう(
×
う) こううん(好運
カウウン
) こうりょ(考慮
カウリヨ
) ほうこう(方向
ハウカウ
) しゅこう(酒肴
シユカウ ×
) こうすい(香水
カウスヰ
) こうぎ(講義
カウギ
) こうざん(高山
カウザン
) こうかい(航海
カウカイ
) こうふく(幸福
カウフク
) こうか(効果
カウクワ
) こうつう(交通
カウツウ
) こうふく(降伏
カウフク
) こうふう(校風
カウフウ
) こうい(行為
カウヰ
) けんこう(健康
ケンカウ

2,くわうをこうと書くもの
こうせん(光線
クワウセン
) こうだい(宏大
クワウダイ×
) こうきょう(広狭
クワウケフ
) こうしょく(黄色
クワウシヨク
) こうぞく(皇族
クワウゾク
) こうてん(荒天
クワウテン

3,かふをこうと書くもの
こうおつ(甲乙
カフオツ
) たいこう(太閤
タイカフ ×
) こうかく(岬角
カフカク×

4,こふをこうと書くもの
こう(
×

5,がうをごうと書くもの
いそごう(
イソ
がう) なごう(
ナガ
う) ばんごう(番号
バンガウ
) さいごう(西郷
サイガウ
) ごういん(強引
ガウイン
) ぶんごう(文豪
ブンガウ
) ごうぜん(傲然
ガウゼン×

6,ぐわうをごうと書くもの
ごうごう(
グワウ×
々)
7,がふをごうと書くもの
いちごう(一合
イチガフ

8,ごふをごうと書くもの
えいごう(永劫
エイゴフ ×
) ざいごう(罪業
ザイゴフ
細14およびゾの長音はそう,ぞうと書く。
  例
1,さうをそうと書くもの
はなそう(
ハナ
さう) かえそう(
カヘ
さう) ちらそう(
らさう) あそう(
アサ
う) そう(
う) そうじ(掃除
サウヂ
) いっそう(一双
イツサウ
) そうが(爪牙
サウガ××
) そうちょう(早朝
サウテウ
) そうい(相違
サウヰ
) そうこ(倉庫
サウコ
) じゅうそう(重曹
ヂユウサウ ×
) そうねん(壮年
サウネン
) たいそう(体操
タイサウ
) そうもく(草木
サウモク
) そうどう(騒動
サウドウ
) そうとう(争闘
サウトウ
) そうしつ(喪失
サウシツ
) そうしき(葬式
サウシキ

2,さふをそうと書くもの
そうろう(
サフラ
ふ) そうわ(挿話
サウワ×

3,ざうをぞうと書くもの
せいぞう(製造
セイザウ
) ぞうしょ(蔵書
ザウシヨ
) ぞう(
ザウ
) しょうぞう(肖像
セウザウ

4,ざふをぞうと書くもの
ぞうきん(雑巾
ザフキン ×
細15およびドの長音はとう,どうと書く。
  例
1,たうをとうと書くもの
とうげ(
タウゲ
) たとうがみ(畳紙
タタウガミ
) うとう(
たう) かとう(
たう) たとう(
たう) いとう(
イタ
う) かとう(
カタ
う) とうけん(刀剣
タウケン
) とうしょ(島嶼
タウシヨ ×
) とうばつ(討伐
タウバツ
) とうぞく(盗賊
タウゾク
) さとう(砂糖
サタウ
) とうぜん(当然
タウゼン
) ねっとう(熱湯
ネツタウ
) おうとう(桜桃
アウタウ
) とうき(陶器
タウキ
) きとう(祈祷
キタウ ×
) ついとう(追悼
ツヰタウ

2,たふをとうと書くもの
とうべん(答弁
タフベン
) とう(
タフ
) とうは(踏破
タフハ
) すいとう(出納
スヰタフ

3,だうをどうと書くもの
どうろ(道路
ダウロ
) こうどう(講堂
カウダウ
) かいどう(海棠
カイダウ ×
) ぶどう(葡萄
ブダウ××
細16ノの長音はのうと書く。
  例
1,なうをのうと書くもの
しのう(
なう) あぶのう(あぶなう) だいのう(大脳
ダイナウ
) くのう(苦悩
クナウ
) のうちゅう(嚢中
ナウチユウ×

2,なふをのうと書くもの
のうにゅう(納入
ナフニフ

3,のふをのうと書くもの
きのう(昨日
キノフ
細17およびぽ,ボの長音はほう,ぽう,ぼうと書く。
  例
1,はうをほうと書くもの
ほうき(
ハウキ×
) ほうむる(
ハウム
る) ほうこく(報告
ハウコク
) ほうか(邦家
ハウカ
) こくほう(国宝
コクハウ
) ほうさく(方策
ハウサク
) ほうかつ(包括
ハウクワツ
) ほうび(褒美
ハウビ×

2,はふ(またはほふ)をほうと書くもの
ほうる(
ハフ
る) ほうりつ(法律
ハフリツ
) ほうし(法師
ホフシ

3,ぱうをぽうと書くもの
はっぽう(八方
ハツパウ

4,ぱふ(またはぽふ)をぽうと書くもの
りっぽう(立法
リツパフ
) せっぽう(説法
セツポフ

5,ばうをぼうと書くもの
あそぼう(
アソ
ばう) とぼう(
ばう) はこぼう(
ハコ
ばう) ぼうどう(暴動
バウドウ
) ぼうけん(冒険
バウケン
) ぼうず(坊主
バウズ
) しょぼう(書房
シヨバウ
) めつぼう(滅亡
メツバウ
) きぼう(希望
キバウ
) ぼうちょう(膨張
バウチヤウ

6,ばふ(またはぼふ)をぼうと書くもの
びんぼう(貧乏
ビンバフ  ボフ
細18モの長音はもうと書く。
  例
まうをもうと書くもの
もうける(
マウ×
ける) もうす(
マウ
す) やすもう(
ヤス
まう) たのもう(
タノ
まう) あもう(
アマ
う) せもう(
セマ
う) もうはつ(毛髪
マウハツ
) もうどう(妄動
マウドウ×
) もうもく(盲目
マウモク
) ほんもう(本望
ホンマウ
) もうまく(網膜
マウマク
細19ヨの長音はようと書く。
  例
1,やうをようと書くもの
ようか(八日
ヤウカ
) はよう(
ハヤ
う) ようやく(
ヤウヤ
く) ようもう(羊毛
ヤウマウ
) かいよう(海洋
カイヤウ
) ようしき(様式
ヤウシキ
) たいよう(太陽
タイヤウ
) ようりゅう(楊柳
ヤウリウ×

2,えうをようと書くもの
ようりょう(要領
エウリヤウ
) にちよう(日曜
ニチエウ
) ようはい(遥拝
エウハイ×
) ようきょく(謡曲
エウキヨク
) ようねん(幼年
エウネン
) ようせつ(夭折
エウセツ×

3,えふをようと書くもの
こうよう(紅葉
コウエフ
細20ロの長音はろうと書く。
  例
1,らうをろうと書くもの
いのろう(
イノ
らう) かえろう(
カヘ
らう) くろう(
クラ
う) かろう(
カラ
う) あろう(
アラ
う) ろうじん(老人
ラウジン
) ろうどう(労働
ラウドウ
) めいろう(明朗
メイラウ
) ろうか(廊下
ラウカ
) たろう(太郎
タラウ

2,らふをろうと書くもの
ろうそく(蝋燭
××
) きゅうろう(旧臘
 ×
細21キュおよびギュの長音はきゅう,ぎゅうと書く。
  例
1,きうをきゅうと書くもの
おおきゅう(
オホ
きう) きゅうよう(休養
キウヤウ
) きゅうりょう(丘陵
キウリヨウ
) えいきゅう(永久
エイキウ
) ようきゅう(要求
エウキウ
) きゅうてき(仇敵
キウテキ×
) きゅう(
キウ×

2,きふをきゅうと書くもの
きゅうむ(急務
キフム
) きゅうだい(及第
キフダイ
) こきゅう(呼吸
コキフ
) かいきゅう(階級
カイキフ
) かんきゅう(感泣
カンキフ
) きゅうよ(給与
キフヨ

3,ぎうをぎゅうと書くもの
ぎゅうにゅう(牛乳
ギウニユウ
細22シュおよびジュの長音はしゅう,じゅうと書く。
  例
1,しうをしゅうと書くもの
しゅうと(
シウト×
) しゅうとめ(
シウトメ×
) あたらしゅう(
アタラ
しう) すずしゅう(
スズ
しう) しゅうよう(修養
シウヤウ
) しゅううん(舟運
シウウン
) しゅうじん(囚人
シウジン
) ゆうしゅう(優秀
イウシウ
) しゅうぎょう(就業
シウゲフ
) しゅうにゅう(収入
シウニフ
) しゅうき(臭気
シウキ
) ばんしゅう(晩秋
バンシウ
) きゅうしゅう(九州
キウシウ
) しゅうちょう(酋長
シウチヤウ×
) しゅうい(周囲
シウヰ
) こんしゅう(今週
コンシウ

2,しふをしゅうと書くもの
しゅうとく(拾得
シフトク
) しゅうちゃく(執着
シフチヤク
) しゅうちゅう(集中
シフチユウ
) しゅうめい(襲名
シフメイ
) れんしゅう(練習
レンシフ
) へんしゅう(編輯
ヘンシフ ×

3,じうをじゅうと書くもの
じゅうなん(柔軟
ジウナン
) じゅうるい(獣類
ジウルヰ

4,じふをじゅうと書くもの
じゅう(
ジフ
) ぼくじゅう(墨汁
ボクジフ×
) じゅうき(什器
ジフキ ×

5,ぢゆうをじゅうと書くもの
じゅうやく(重役
ヂユウヤク
) じゅうきょ(住居
ヂユウキヨ
) まんじゅう(饅頭
マンヂユウ×
細23チュの長音はちゅうと書く。
  例
ちうをちゅうと書くもの
はくちゅう(白昼
ハクチウ
) ちゅうぞう(鋳造
チウザウ
) ちゅうたい(紐帯
チウタイ×
) うちゅう(宇宙
ウチウ
) ちゅうしゅつ(抽出
チウシユツ
) せいちゅう(掣肘
セイチウ××
細24ニュの長音はにゅうと書く。
  例
1,にうをにゅうと書くもの
にゅうわ(柔和
ニウワ

2,にふをにゅうと書くもの
にゅうがく(入学
ニフガク
細25ヒュおよびビュの長音はひゅう,びゅうと書く。
  例
1,ひうをひゅうと書くもの
ひゅうが(日向
ヒウガ

2,びうをびゅうと書くもの
ごびゅう(誤謬
ゴビウ ×
細26リュの長音はりゅうと書く。
  例
1,りうをりゅうと書くもの
りゅうい(留意
リウイ
) せんりゅう(川柳
センリウ
) りゅうこう(流行
リウカウ

2,りふをりゅうと書くもの
こんりゅう(建立
コンリフ
) いちりゅう(一粒
イチリフ
細27キョおよびギョの長音はきょう,ぎょうと書く。
  例
1,きやうをきょうと書くもの
きょうたん(驚嘆
キヤウタン
) ねっきょう(熱狂
ネツキヤウ
) きょうだい(兄弟
キヤウダイ
) きょうそう(競争
キヤウソウ
) きょうだい(鏡台
キヤウダイ
) きょうりょく(強力
キヤウリヨク
) とうきょう(東京
トウキヤウ
) きょうもん(経文
キヤウモン
) こきょう(故郷
コキヤウ
) きょうおう(饗応
キヤウオウ×

2,けうをきょうと書くもの
きょうごう(校合
ケウガフ
) きょういく(教育
ケウイク
) てっきょう(鉄橋
テツケウ
) きょうぼく(喬木
ケウボク× 

3,けふをきょうと書くもの
きょう(今日
ケフ
) きょうい(脅威
ケフヰ
) きょうりょく(協力
ケフリヨク
) きょうき(侠気
ケフキ×

4,ぎやうをぎょうと書くもの
しゅぎょう(修行
シユギヤウ
) にんぎょう(人形
ニンギヤウ

5,げうをぎょうと書くもの
こんぎょう(今暁
コンゲウ
) ぎょうしゅん(堯舜
ゲウシユン××

6,げふをぎょうと書くもの
ぎょうむ(業務
ゲフム
細28ショおよびジョの長音はしょう,じょうと書く。
  例
1,しやうをしょうと書くもの
しょうじき(正直
シヤウヂキ
) しょうばい(商売
シヤウバイ
) しょうさい(詳細
シヤウサイ
) ふしょう(負傷
フシヤウ
) いっしょう(一生
イツシヤウ
) しょうか(唱歌
シヤウカ
) しょうらい(将来
シヤウライ
) ぶんしょう(文章
ブンシヤウ

2,せうをしょうと書くもの
まいりましょう(
マヰ
りませう) よいでしょう(よいでせう) しょうせつ(小説
セウセツ
) しょうねん(少年
セウネン
) しょうそく(消息
セウソク
) しょうしゅう(召集
セウシフ
) しょうだい(招待
セウダイ
) しょうめい(照明
セウメイ
) びしょう(微笑
ビセウ
) しょうしつ(焼失
セウシツ
) あんしょう(暗礁
アンセウ

3,せふをしょうと書くもの
こうしょう(交渉
カウセフ
) さいしょう(妻妾
サイセフ ×
) しょうけい(捷径
セフケイ×

4,じやうをじょうと書くもの
じょうず(上手
ジヤウズ
) かんじょう(感情
カンジヤウ
) じょうたい(状態
ジヤウタイ
) じょうほ(譲歩
ジヤウホ
) じょうじゅ(成就
ジヤウジユ
) じんじょう(尋常
ジンジヤウ
) 
5,ぢやうをじょうと書くもの
しじょう(市場
シヂヤウ
) れいじょう(令嬢
レイヂヤウ
) じょうぶ(丈夫
ヂヤウブ
) じょうせき(定石
ヂヤウセキ
) じょう(
ヂヤウ

6,ぜうをじょうと書くもの
じょうぜつ(饒舌
ゼウゼツ×
) そうじょう(騒擾
サウゼウ ×

7,でうをじょうと書くもの
さんじょう(三条
サンデウ

8,でふをじょうと書くもの
ろくじょう(六畳
ロクデフ
) いちじょう(一帖
イチデフ ×
細29チョの長音はちょうと書く。
  例
1,ちやうをちょうと書くもの
ちょうかい(町会
チヤウクワイ
) ちょうたん(長短
チヤウタン
) ちょう(
チヤウ
) ちょうしゅ(聴取
チヤウシユ
) ちょうちん(提燈
チヤウチン
) いっちょう(一挺
イツチヤウ ×

2,てうをちょうと書くもの
ちょうでん(弔電
テウデン
) ちょうるい(鳥類
テウルヰ
) ちょうしょく(朝食
テウシヨク
) ぜんちょう(前兆
ゼンテウ
) ちょうし(調子
テウシ
) ちょうこく(彫刻
テウコク

3,てふをちょうと書くもの
ちょう(
テフ×
) つうちょう(通牒
ツウテフ ×
細30ニョの長音はにょうと書く。
  例
ねうをにょうと書くもの
にょう(尿
ネウ
細31ヒョおよびビョの長音はひょう,びょうと書く。
  例
1,ひやうをひょうと書くもの
ひょうばん(評判
ヒヤウバン
) ひょうそく(平仄
ヒヤウソク
) たいひょう(大兵
タイヒヤウ

2,へうをひょうと書くもの
ひょうり(表裏
ヘウリ
) にひょう(二俵
ニヘウ
) とうひょう(投票
トウヘウ
) ひょう(
ヘウ×

3,びやうをびょうと書くもの
びょうぶ(屏風
ビヤウブ×
) びょうき(病気
ビヤウキ
) びょう(
ビヤウ×

4,べうをびょうと書くもの
びょうしゃ(描写
ベウシヤ
) れいびょう(霊廟
レイベウ ×
細32ミョの長音はみょうと書く。
  例
1,みやうをみょうと書くもの
みょうにち(明日
ミヤウニチ
) じゅみょう(寿命
ジユミヤウ
) みょうだい(名代
ミヤウダイ
) みょうが(冥加
ミヤウガ
) 
2,めうをみょうと書くもの
みょうぎ(妙技
メウギ
) みょうじ(苗字
メウジ
細33リョの長音はりょうと書く。
  例
1,りやうをりょうと書くもの
ぜんりょう(善良
ゼンリヤウ
) りょうほう(両方
リヤウハウ
) りょうど(領土
リヤウド
) せいりょう(清涼
セイリヤウ
) りょうさつ(諒察
リヤウサツ×
) ぶんりょう(分量
ブンリヤウ

2,れうをりょうと書くもの
りょうり(料理
レウリ
) しゅうりょう(終了
シユウレウ
) かんりょう(官僚
クワンレウ
) りょう(
レウ
) せきりょう(寂寥
セキレウ ×
) ぶりょう(無聊
ブレウ ×

3,れふをりょうと書くもの
りょう(
レフ
注意1「クワ・カ」「グワ・ガ」および「・ジ」「・ズ」をいい分けている地方に限り,これを書き分けてもさしつかえない
2 語例の下に示した漢字中,当用漢字表外のものには×印をつけた。また漢字の右側につけた片かなは旧かなづかいを示す。
備考〔備考〕
1 ア列長音は,ア列のかなにあをつけて書く。
2 イ列長音は,イ列のかなにいをつけて書く。
3 ウ列長音は,ウ列のかなにうをつけて書く。
4 エ列長音は,エ列のかなにえをつけて書く。
5 オ列長音は,オ列のかなにうをつけて書くことを本則とする。
6 ア列
ヨウ
音の長音
は,ア列
ヨウ
音のかなにあをつけて書く。
7 ウ列
ヨウ
音の長音
は,ウ列
ヨウ
音のかなにうをつけて書く。
8 オ列
ヨウ
音の長音
は,オ列
ヨウ
音のかなにうをつけて書くことを本則とする。
9 
ヨウ
をあらわすには,や,ゆ,よを用い,なるべく右下に小さく書く。
10 促音をあらわすには,つを用い,なるべく右下に小さく書く。
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