旧東海道の池鯉鮒宿

旧東海道39番目の宿場町だった池鯉鮒ちりふ宿は現・知立ちりゅう市にある。明治時代の鉄道創設期、池鯉鮒宿の駕籠かご屋や馬子まごなどが宿場町の衰退を恐れ鉄道敷設に反対したため(鉄道忌避きひ伝説という見解もある)、東海道本線は迂回うかいルートを通ることになったという。

知立市に引っ越した娘夫婦を訪ねたとき、娘婿が教えてくれた。隣接する刈谷市にはトヨタ自動車関連の企業すべての本社があるという(トヨタ自動車は豊田市)。法人税収入のせいか市内バスは誰でも無料で乗れるそうだ。旅行者も乗れる。

廣重の描いた旧東海道39次目の池鯉鮒宿、現・知立市

愛知県は食にまつわる話が多い。僕が好きな鰻料理のひつまぶしは現・西尾市で生まれたという。抹茶の生産地として世界に知られた西尾には僕の父が少年期を過ごした西小梛こなぎ町がある。江戸期に念仏道場があり道場という地名が残った。小梛こなぎの小は小栗に由来すると聞いた。

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