書棚に残った僅かな本のなかから朝鮮詩集(1982年11月第7刷)を取り出した。赤い帯に「本詩集は20世紀前半、歴史の不幸に抗しながらひたすら守りつづけた朝鮮人民の精神史であり、最も純粋な感情生活の集約である」とある。
いま読み返すと、下線部に違和感を覚えるのだが、長いあいだ、I文庫に代表される教養主義に影響され、このようなイメージで朝鮮詩ないし朝鮮を捉えていたように思う。はたして、こういう見方が正しいのかどうか、いま大いに疑問を感じる。
書棚に残った僅かな本のなかから朝鮮詩集(1982年11月第7刷)を取り出した。赤い帯に「本詩集は20世紀前半、歴史の不幸に抗しながらひたすら守りつづけた朝鮮人民の精神史であり、最も純粋な感情生活の集約である」とある。
いま読み返すと、下線部に違和感を覚えるのだが、長いあいだ、I文庫に代表される教養主義に影響され、このようなイメージで朝鮮詩ないし朝鮮を捉えていたように思う。はたして、こういう見方が正しいのかどうか、いま大いに疑問を感じる。