第二部のおわり

…仏像に従う従者のようにして、老人が立っているのです。瞼をこすってもう一度見ると、それは漆喰の菩薩像で、まちがいなく老人の姿をとどめ、やさしくほほ笑んでいるように見えます。

老人に抱いていた畏れが消え、漆喰の像にすがりつきたい衝動を覚えました。初めて老人にあったときの忘我状態と、ダーラに出会ったときの唇の感触が一瞬よぎりました。菩薩像に向かって合掌していると、どこか気持ちが落ち着くように思いました。


(第三部に入ってすぐ、別の老人との再会があります)

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