おわりの部分を大幅に修正し、未定稿とは似ても似つかないものになったので「未定稿のおわりの部分」を削除しました。以下、草稿のようなものです(いまごろ何やってんだ)。それにしても、文才の欠如というか構想のいい加減さというか、嘆かわしいことです。
……ある教会のカウンターでスマホを操作しながらガラス窓越しに外を見ていると、街路樹の枝を激しく揺らしながら、台風のような強風が渦巻いていました……
「いらっしゃいませ、店内ご利用ですか…かしこまりました…以上でよろしいですか…カードで…タッチお願いします…失礼いたします…レシートご入用ですか…店内ご利用は二時間までとなっております…」
語頭にアクセントのある異教徒らしい抑揚で若い女の司祭がンヴィーニを相手に機械的なやり取りを繰り返す。実に無駄のないやり取りだ……この同じセリフの繰り返しが耳について耐えられなくなって教会を出ようとしていると、
ポォーピィポォーピィポォーピィポォーピィポピィーポピィーポピィーポピィーピィーポォピィーポォピィー……
一台の救急車が大音量のサイレンを鳴らしながら近づいてきて、教会のすぐ前で停まりました。救急隊員二人がタンカを下ろしてどこかに消え、しばらくすると、タンカの上に一人の老人を載せて戻ってきました。一瞬、その老人に見覚えがあるように思いましたが、定かではありません。