少し前から題名を主題と副題に分け、全体として題名とすることにしました。現在の題名は「凭れ合う人びと:あなたも隠れンヴィニ教徒」です。
「凭れ合う人びと」はンヴィニ教という宗教でない宗教(無宗教派)の根幹にあるものを凭(もた)れ合いだと仮定し、それがもっともよく表れるのが電車という彼らが創造した寺院だとする、この小説の前提を凝縮させたものです。
「あなたも隠れンヴィニ教徒」は「もしかしたら、あなたもンヴィニ教徒ではありませんか」という問いかけです。この小説の主張の一つだと考えています。
なお、序章にあるとおり、ヒョウという主人公の名前は、凭(もた-れる)という漢字の音読みです。彼はンヴィニ教徒なのか、認知症患者かどうか、筆者と彼との関係などは読んでのお楽しみに。1年後に公開する予定です。