日本は昨日(15日)から三連休です。月曜日が「敬老の日」の休日だからです。総領事館も現地の休日に合わせて休業します。
ただ、在外コリアンの関連行事は平日より休日に多く集中しているため、コリアン事業を主な業務の一つとする総領事館の職員は休日返上で仕事することがあります。他の国の外交官に聞いても、総領事館の事情は各国とも似たようなもののようです。
三連休の中日の16日、民団京都本部主催の2018コリアフェスティバルが開催され、参加しました。その中心行事は朝鮮通信使を再現した行列であり、私は朝鮮通信使の正使に扮して参加しました。
再現行列は京都市国際交流会館を出発し、平安神宮を経て周回するルートで行われ、1時間程度の行程でした。幸いなことに、雨の予報は外れ、雨中の行列とはなりませんでしたが、気温が30度以上になり、参加者は少したいへんでした。
京都民団が主催する朝鮮通信使の再現行事は今年で4回目ですが、民団は今後も毎年開催する予定だそうです。行列を再現しながら先頭で農楽隊の演奏を行い、当時の服装を身に付けた通信使と随行員、そして市民も後に続きます。周囲の人たちも珍しそうに立ち止まって写真を撮っていました。
外国人排斥とナショナリズムを主張する右翼団体の車両が、一時、行列に付きまとって妨害しました。このような行為は、むしろ通信使の行事が注目されるまでに発展した反証だと、私は考えました。
再現行列が無事に終わり、会場に用意されたステージで国書の交換式を行いました。国書のなかで私は「金大中 – 小渕共同パートナーシップ宣言20周年を迎える意義深い年に正使として参加でき誠に光栄です」とし、「今日のイベントが『第2の朝鮮通信使』『第2の金大中 – 小渕宣言』につながってほしいと思います」と述べました。
日韓双方の過去の歴史を振り返りながら、よりよい未来を構築する努力が必要だと、改めて考えさせられた行事でした。
朝鮮通信使と同じように琉球通信使というのがあった。琉球国王と江戸幕府の将軍の交代があるたびに江戸に使節団を送っていたという。
https://www.ryukyu-history.com/ryukyu-history/post-93#
LikeLike