今年は高麗(918-1392年)創建から1100年になる年です。私は、恥ずかしくも大阪に赴任してから、このことを知りました。
大阪市立東洋陶磁美術館が高麗建国1100年を記念して高麗青磁特別展(9.1-11.25)を準備していることを、6月にこの美術館に赴任の挨拶をしたとき初めて知ったのです。東洋陶磁美術館は、イビョンチャン・コレクションをはじめ、世界で最も貴重な韓国陶磁器の所蔵館として有名です。
高麗建国記念特別展の開催は、ここだけではありません。28日に、1978年高麗仏画特別展を通じて高麗仏画の優秀性と存在を誇示した奈良の大和文華館を訪問し、ここでも高麗金属工芸特別展(10.6-11.11)を開催するというニュースを聞きました。日本の仏教細密画研究の大家である浅野秀剛氏が館長を務めるここは、日中韓3ヵ国の美術品だけを扱う専門美術館です。
館長との話を通じて奈良の別の美術館、依水園・寧楽美術館で翡色と象眼の高麗青磁・李朝粉青沙器特別展(10.1-2.24)を開催するということ、しかも三つの美術館が連携して高麗展を開催するということを知りました。
展覧会のころに大阪地域にお越しの方、ぜひ時間をさいていただき、韓国ではなかなか見られない高麗美術の粋を楽しむのも一興かと思います。