自民党の憲法改正草案2012

2012年4月に自由民主党の憲法改正推進本部が発表した「憲法改正草案」(現行憲法と改正案の対照表) [漢数字をアラビア数字に直し下線を付した、一ヵ所(マゝ)] 明らかな修正部分と僕が何らかの疑義を抱いた部分に下線を付し、その重要語句を太字にした。また、[ ]内の数字は今後の作業のために挿入したもので、これらの表示は草案にはない。 https://www.dan.co.jp/~dankogai/blog/constitution-jimin.html 現行憲法 自民党草案2012 前文 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。 [1]日本国民は、自らの意思と決意に基づき、[2]主権者として、ここに新しい憲法を制定する。 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。 [3]象徴天皇制は、これを維持する。また、[4]国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、不変の価値として継承する。 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 日本国民は、[5]帰属する国や社会を[6]愛情と責任感と気概をもって[7]自ら支え守る責務を共有し、自由かつ公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造及び地方自治の発展を重視する。 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のため、協力し合う。国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。     日本国民は、自然との共生を信条に、自国のみならずかけがえのない地球の環境を守るため、力を尽くす。 第1章  天皇   第1条天皇 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。   第2条皇位の継承 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。   第3条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 (第7条第4項参照) 第4条天皇の権能 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しない。 2. 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。       第5条摂政 皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第1項の規定を準用する。 皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名で、その国事に関する行為を行う。 2. 第4条及び前条第4項(マゝ)の規定は、摂政について準用する。 第6条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。 (第7条参照) 2. 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。 第7条天皇の国事行為 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。 天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長たる裁判官を任命する。 2. 天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。 (1) 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。 … Continue reading 自民党の憲法改正草案2012